2015 Fiscal Year Research-status Report
効果的なパーソナルファイナンス教育支援環境に関する研究
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25350324
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
二木 恵 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 特任助手 (40633988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 義昭 金沢大学, 国際基幹教育院GS教育系, 講師 (10377377)
笠原 禎也 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (50243051)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 金融教育 / 家計簿アプリ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、パーソナルファイナンス教育支援を行うべく、家計管理を行いながら金融教育アドバイスを行う、家計簿アプリの開発を行っている。 本年度は、はじめにプロトタイプとしてネイティブアプリの代替としてWebアプリケーションの開発を完了し、試験運用を行った。Webアプリケーションでは、家計簿アプリとしての基本機能(記帳、家計編集、ユーザによる費目のカスタマイズ、グラフ表示、アカウント編集、金融教育アドバイスサイトへのリンク)を備えた。テスト試行にて出た要望を反映し、カスタマイズを行った。Webアプリケーションのままでは、WebアプリケーションにアクセスするためのURLをユーザに通知する必要があり、一般的に広くスマートフォンのアプリをダウンロードしてもらうためには、公式アプリとして公開する必要がある。公式アプリとするためには、ネイティブアプリとして再開発する必要があるが、開発期間や予算の制限から、メニュー部分をネイティブとして、家計簿のWebアプリケーションをネイティブアプリのWebViewからアクセスするハイブリッド方式で制作を行った。ネイティブアプリ化の際に、ログインを容易にするために指紋認証、PINコード認証を可能とした。 また、本学で使用している生涯IDでログインするためのShibboleth認証の実装を検証した。Shibboleth認証については、実際のSP間のフェデレーションの実装には至らなかったが、ShibbolethのログインID(金沢大学ID)とパスワードでのログイン認証は実現した。ネイティブアプリ化において、iPhoneとアンドロイドを対象としてたが、開発予算の都合によりiPhoneのみとした。現在、Apple Storeへの公開手続き中である。 その他、開発作業と平行して、学会等に積極的に参加し、近年の金融教育の動向を調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ネイティブアプリとの融合方法について,調査に時間がかかった.特にShibboleth認証の実装において,Webブラウザで行っているShibbolethIdpとの複雑なインターフェースの実現検証に多くの時間を要した結果となった.他のWebブラウザでも共通して認証できる純粋なShibboleth認証の実現には至らず,本アプリのWebView上単体での認証とした.代わりに,IDとPWをネイティブアプリのローカルに保持し,認証のタイミングで裏でIDとPWを渡す方式とした.
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Strategy for Future Research Activity |
AppStoreにて公開し、ユーザからのレスポンスに応じて改修を行う。また、本学のポータルサイトにサービス登録を行い、授業等での利用促進を促す。
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