2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25350780
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
佐藤 雅幸 専修大学, 経済学部, 教授 (50170783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 大輔 専修大学, 文学部, 准教授 (10348823)
堀内 正浩 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (50267564)
齋藤 実 専修大学, 経営学部, 准教授 (50322433)
佐藤 周平 青山学院大学, 教育人間科学部, 助教 (50566106)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | イップス / ジストニア / スポーツ |
Research Abstract |
1.アンケート調査の経過 スポーツ選手(野球、ゴルフ、テニス)におけるイップスの実態を調査するために、イップスチェックリスト(関西大学佐藤作成)、心理的競技能力検査(DIPCA3)および自己成長エゴグラム(SGE)を用いて集合調査法にて実施した。今回用いた「イップスチェックリスト」は、これまで実施してきたチェックリストを改良し、野球における心因性投球動作の失調に限定せず、打撃、走塁、捕球、送球に関しても測定できる自己判定尺度である。現状としては、大学体育会野球選手120名に対する調査が終了し、データーの入力が完了し、統計処理を実施している。 2.イップス事例の調査 イップス症状と思われる、アスリート(野球、ゴルフ、テニス)を対象として、面談を実施し、成育歴、競技歴およびイップス発症までの経過を調査した。これまでのところ、野球では、投球イップスとみられるプロ野球選手(3名)と面談し、聴き取り調査が完了した。また、ゴルフでは、ドライバーイップスとみられる、全日本大学学生レベルの選手(2名)と面談し、聴き取り調査が完了した。さらにテニスでは、フォアハンドイップス、トスイップスとみられる、プロテニス選手2名、全日本学生テニスレベルの学生(2名)の聴き取り調査が完了した。 3.研究機材の整備 イップス症状の生理心理的なメカニズムを解明するためには、高速度カメラおよび三次元動作解析ソフトを用いて実験する事が必要不可欠である。また、加速度計や筋電計を併せて使用することで、神経-筋の協調動作なども明らかになる。しかしながら、これらを操作するためには、実験機材を操作する方法などのトレーニング期間が必要と判断し、機材を購入し環境を整備した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験計画によれば初年度において、野球、ゴルフ、テニスにおけるイップスの実態調査が終了する予定であった。しかしながら、野球においてはプレシーズン中にほぼ調査が完了する事が出来たが、テニス、ゴルフに関してはスケジュール調整が難しく、個別事例の調査に変更せざるを得なかった。 一方、次年度に計画されていた、生理心理的な実験のための機材ならびに動作分析装置を前倒しをして購入し、機器の操作法などのトレーニングを開始することができた。 以上の事から、本研究は総合的に概ね順調に進展しているものと判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度において完了予定であった、野球以外の種目(ゴルフ、テニス)においてのアンケート調査(イップスチェックリストなど)を実施し、統計処理および得られた結果の検討を行う。 アンケート調査からイップス症状を呈した、野球、ゴルフ、テニスの選手をピックアップし個別面談実施する。その後、イップス症状の特徴について個別に動作分析および筋電図による評価を行い、得たデータからそのメカニズムについて検証する。 より研究を発展させるための課題としては、研究メンバーによる情報交換ならびに海外研究者とのディスカッションを積極的に進めていきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度購入予定であった、動作分析装置および加速度計の在庫がなく、次年度に繰り越した。 上記の動作分析装置および付属品を平成26年度に購入し、予備実験および本実験へと進めて行く。
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Research Products
(1 results)