2013 Fiscal Year Research-status Report
運動によって生じる酸化ストレスにコエンザイムQ10は有効か
Project/Area Number |
25350811
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
今井 一 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30193650)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コエンザイムQ10 / 剣道 / アルブミン |
Research Abstract |
繰り返し加わる運動負荷により生体内に発生する酸化ストレスに対して,ビタミンEの抗酸化力を高め,自らが強力な抗酸化物質として作用し,老化抑制の最も大きな鍵として注目されているコエンザイムQ10の摂取がそれを軽減するか否かをヒト血清アルブミンの酸化型,還元型の割合の変化等から検討を行うために大学生を対象に平成25年7月に3泊4日の剣道強化合宿を実施した。アルブミンの酸化・還元状態の分析の他に練習中の暑熱環境,水分摂取量,体重減少量,発汗量,水分補給量,また,起床時と就寝前に心拍数,血圧,体重,自覚コンディションを測定,調査した。実施に際して剣道部員を2群に分け,各々コエンザイムQ10,プラセボを摂取させた。摂取量は先行研究により設定した。合宿開始1週間前より摂取を開始し,合宿終了時まで継続した。なお,測定は二重盲検法にて実施した。結果は,合宿1週間前より,合宿開始においてコエンザイムQ10を摂取した群に還元型アルブミンの割合が増加する傾向がみられた。合宿前後においては両群とも還元型アルブミンの割合が有意に減少したが,合宿後の還元型アルブミンの割合において両者に有意な差はみられなかった。合宿中の起床時の血圧においてはコエンザイムQ10を摂取した群に最高血圧において1日目より4日目の値が有意に減少していた。合宿後の還元型アルブミンの割合において両群間に有意な差がみられなかったことに関しては,今後摂取量の検討を行い,26年度に再度剣道強化合宿を対象にした測定を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年7月に剣道強化合宿を対象に測定を実施し,それに関する分析もほぼ終了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後,コエンザイムQ10の摂取量の検討を行い,26年度に再度剣道強化合宿を対象にした測定を実施する予定である。また,その際には測定項目に唾液アミラーゼ,加速度脈波も加える予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
誤差の範囲と考えています。 1721円と少額のため26年度分とあわせて使用する。
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