2014 Fiscal Year Research-status Report
ウエルネス因子とその程度が大動脈伸展性におよぼす影響
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25350860
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
野坂 俊弥 東海大学, 体育学部, 教授 (90281253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 浩二 文教大学, 人間科学部, 教授 (20348197)
水村 信二 明治大学, 文学部, 教授 (50267358)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ウエルネス / 動脈伸展性 / 質問紙 |
Outline of Annual Research Achievements |
J.Travis氏の作成したWellness Indexを邦訳し、文教大学および明治大学の各共同研究者と検討を重ね、わが国の状況にあった内容と文言に修正を加えることにより、日本語版ウエルネスインデックスを完成させた。これは、わが国初のウエルネスを学問的根拠に基づいて評価可能な質問紙である。また、数人の学生を対象に予備調査を行い、理解が困難な設問や回答しづらい設問などを摘出し、必要な修正を加えた。 今後は、日本語訳した質問紙への回答の結果から、項目間の相関係数および信頼性係数を基準に、尺度の信頼性が損なわれない程度に項目数を削減し、最終的に100問程度の「ウエルネスインデックス日本語短縮版」を作成した後、大動脈伸展性の指標としてPWVを測定し、その結果とウエルネスの程度との関連性を明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要欄で示した、完成した質問紙を必要部数印刷し、本調査に供する準備が整ったところまでは計画どおりであった。しかし、東海大学の倫理委員会で承認された対象者への謝礼として購入予定であったクオカード(500円分)は同学においては研究費による購入が不可能であることが判明したため、急きょ共同研究者らと協議して対応を検討した。しかし、年度末の予算執行期限が迫った時期でもあり、年度内における本調査の実施と予算執行が困難であると判断したため、対象者に対する謝礼を別の物品に変更して、次年度に実施・執行することで合意した。
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Strategy for Future Research Activity |
日本語訳した質問紙のブックレットを作成し,本研究者らの所属する3大学の大学生を対象に回答を求める。得られた回答結果は記述統計量を算出し、因子のプロマックス回転を施すことにより尺度の検討を行う。その結果から天井効果や床効果を含む危険性の有無、欠損値の程度から回答の困難さに関して検討し、さらに項目間の相関係数を求め、項目同士の関連性について検討する。また、 信頼性係数(クロンバックのα)を推定し,信頼性(内的整合性)について検討する。 それらの検討の結果から、項目間の相関係数および信頼性係数を基準に、尺度の信頼性が損なわれない程度に項目数を削減し、最終的に100問程度の「ウエルネスインデックス日本語短縮版」を作成する。その作成にあたっては研究組織内で協議の上、ウエルネスの背景を勘案した上で取捨選択し,必要に応じて文言を修正する。 最後に、 大動脈伸展性の指標としてPWVを測定し、その結果と「ウエルネスインデックス日本語短縮版」により求めたウエルネスの程度との関連性を明らかにする。
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Causes of Carryover |
研究実績の概要欄で示した、完成した質問紙を必要部数印刷し、本調査に供する準備が整ったところまでは計画どおりであった。しかし、東海大学の倫理委員会で承認された対象者への謝礼として購入予定であったクオカード(500円分)は同学においては研究費による購入が不可能であることが判明したため、急きょ共同研究者らと協議して対応を検討した。しかし、年度末の予算執行期限が迫った時期でもあり、年度内における本調査の実施と予算執行が困難であると判断したため、対象者に対する謝礼を別の物品に変更して、次年度に実施・執行することで合意した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
日本語版ウエルネスインデックスへの回答を求める謝礼として,対象者1人当たり500円相当の謝礼品を供与する。想定している対象者数は600人であるので,全部で30,000円を使用する見込みである。また同様に,大動脈脈波速度測定に協力を求める対象者も同様に600名想定しており,さらに30,000円の支出を見込んでいる。 また次年度は大動脈脈波速度を測定する機器を購入し,それに伴う消耗品の購入等に,残額を消費する予定である。
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