2014 Fiscal Year Research-status Report
通信制高等学校の養護教諭を対象にした参画型健康支援教育プログラムの構築
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25350872
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
増田 明美 常葉大学, 健康科学部, 准教授 (40390017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 由美子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30347372)
塚本 康子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (60310554)
高田 ゆり子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90336660)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 通信制高校の養護教諭 / 通信制高校保健室 / 研修会 |
Outline of Annual Research Achievements |
130校の通信制高校の養護教諭を対象とし、保健室の現況と課題について郵送法による質問紙調査を実施した。その結果、46校(回収率35.4%)から回答が得られた。保健室の工夫として「多様な生徒の状況に合わせた保健室の環境づくり」、「受容、傾聴する姿勢で対応している一方で社会人として自立を目指した支援を行っている」、「教員との連携を行っている」などが挙げられた。通信制保健室の課題として「健康診断の受診率が低く、生徒の健康状態の把握が難しい」、「家族関係、人間関係、精神的・身体的疾患を抱える生徒が多いが、非常勤の場合はスクーリング日のみのため、生徒支援が十分にできないことや健康教育する時間が取れない」、「外部専門機関との連携や社会資源を活用できる支援体制づくりが必要」などが挙がった。 平成26年8月2日・3日、通信制保健室の研修会を開催した。30名以上の参加者があった。「通信制保健室のこれから-通信制高校で学ぶ生徒の実態から支援のあり方を探る-」をテーマに2日間開催した。研修会プログラムとして「通信制生徒にソーシャルスキル講座を実践して-その効果と課題-」の講演後、講師の導きでソーシャルスキルの体験をした。大学の教員より「通信制保健室が捉えた実態から考える養護教諭の専門性と役割-小・中・高の連携と支援のあり方-」の講演を受け「通信制保健室のこれから―通信制高校で学ぶ生徒の実態から支援のあり方を探るー」をテーマに通信制高校関係者、研究者のパネルディスカッションを行った。フロアからも通信制高校に関する具体的な質問が出て意義のある会になった。2日目は「思春期のこころの病」精神科医からの講演を受け、最後に通信制保健室の情報交換会を行い、具体的な事例検討を行った。 通信制養護教諭だけを対象ではなく、幅広く大学の研究者及び小・中・高校の教員の参加もあり、教育現場の課題として共有することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、平成26年、中部地区(静岡)で通信制保健室に関する健康支援教育プログラム研修会を開催した。参加者は30名のうち通信制養護教諭は7名であった。平成27年度は、通信制養護教諭宛に2回郵送し、参加人数を増やすよう努める。計画通り関東地区(東京)で開催する準備をしている。下記の計画通りのプログラムを盛り込んだ参画型健康支援のプログラムを企画している。 1.通信制生徒の健康意識を高める自己管理への健康教育として改訂版生活分析的カウンセリング技法・コラージュ療法について 2.発達障害の生徒とのかかわり方、精神的な疾患を抱える生徒とのかかわり方 3.社会資源を取り入れた多職種との連携 よって、おおむね順調に進展していると評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、関東地区(東京・筑波大学東京キャンパス)で参画型健康支援教育プログラム研修会を開催する。5月チラシを全国の通信制養護教諭に郵送・6月学校長宛と養護教諭宛に研修会の詳細、研修会を評価するアンケートの協力依頼と学校長の承諾依頼について文書で説明する。8月1日・2日の2日間、下記のプログラムで研修会を開催する。 主テーマ:通信制高校で学ぶ生徒への支援のあり方を探る 1日目、「発達障害・統合失調症について-福祉とどうつなげるか-」「通信制高校生徒の健康管理を取り巻く環境の現状と課題-管理職へのアンケート調査から見えるもの-」「通信制高校保健室の課題-ケースメソッド教育法を用いた課題解決-」 2日目、「通信制高校の校内と外部の専門機関との連携支援体制づくりを実践して」「通信制保健室の情報交換会」「通信制高校生徒への支援方法①コラージュ療法②改訂版生活分析的カウンセリング技法」 研修3か月後、アンケート調査を実施し、研修会がどのように役立ったかを評価する。
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Research Products
(1 results)