2015 Fiscal Year Annual Research Report
CGMS(連続皮下血糖測定器)の日本人糖尿病患者における有用性の検討
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25350902
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
清水 友章 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30384077)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 持続血糖測定器 / インスリン治療 / 2型糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
コントロール不良2型糖尿病患者に外来で持続血糖束的(CGM)を使用し血糖コントロールや治療満足度に与える影響を検討した。【方法】本試験は非盲検前向きランダム化比較試験である。血糖コントロール不良の2型糖尿病患者でインスリン頻回注射を実施している患者を対象に検査開始時、4か月時、試験終了時の3回持続血糖測定器を装着した。その結果を患者と主治医に開示したうえで治療の変更を行う介入群(I)と結果を主治医のみに開示し患者に開示しない非介入群(NI)に割り付けし8か月間治療を行った。血糖コントロールの指標としてHbA1c等を測定、治療満足度の評価としてDTSQ(アンケート)を実施した。【結果】試験に参加した人数は34人、男女比、糖尿病罹病期間、BMI,インスリン投与量などには群間の差は認めなかった。開始時のHbA1cはI群8.2%±1.2NI群8.2%±0.9と群間に差を認めなかった。試験終了時のHbA1cの改善度はI群0.01±1.0%、NI群-0.3±0.8%であり群間に有意差を認めなかった。インスリン投与量はI群2.2±4.4単位、NI群0.2±3.0単位とI群で増量傾向にあったが有意差を認めなかった。DTSQは試験終了時の前値からの変化はI群0.8±7.1ポイント、NI群2.4±8.0ポイントの増加が認められたが群間に有意差は認めなかった。DTSQについては開始時I群19.8±5.5、NI群21.5±7.1と比較的低値を示しており治療満足度が低い集団である事が示唆された。 本研究の結果からCGMを装着する事で血糖コントロールを改善する可能性が低いことが示唆された。本研究の参加者はインスリン頻回注射を実施しながらも血糖コントロー不良であり患者満足度が低い集団であった。そのような集団においては患者が血糖変動を認知し行動変容を起こすきっかけにはならないのではないかと考えられた。
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[Journal Article] Effect of treatment guidance using a retrospective continuous glucose monitoring system on glycaemic control in outpatients with type 2 diabetes mellitus: a randamaized cotrolled trial2016
Author(s)
Junko Sato,Akio Kanazawa, Fuki Ikeda, Nayumi Shigihara, Minako Kawaguchi, Koji Komiya, Toyoyoshi Uchida, Takeshi Ogihara, Tomoya Mita, Tomoaki Shimizu, Yoshio Fujitani, Hirotaka Watada
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Journal Title
Ju\ournal of international medical research
Volume: 44
Pages: 109-121
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research