2015 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける女性研究者のジェンダー分析および比較研究
Project/Area Number |
25360043
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小川 眞里子 三重大学, 人文学部, 名誉教授 (00185513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 銀子 山形大学, 教育文化学部, 教授 (10282196)
財部 香枝 中部大学, 国際関係学部, 教授 (00421256)
横山 美和 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 研究員 (70725267)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ジェンダー / ジェンダー・サミット / 女性研究者 / 女性研究者支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究会は8月6日と12月27日の2度開催した。基本的にはサイボウズのメーリングリストで様々な合意形成は容易であった。 8月にソウルで開催されたGender Summit 6に全員で参加しポスター発表を行うとともに、韓国、台湾の研究者および世界規模で参集した研究者との交流を図ることができた。急に決定した本イベント参加の予算は組んでいなかったが、小川は主催者側の招待となり、横山はお茶の水女子大から海外研究発表の助成金の獲得ができて、旅費の支出を抑えることができた。こうした積極的な参加から、2017年に日本でJSTの主催で開催されるGender Summit 10のコアチームに、わが科研費のメンバーから3人のメンバーがそれぞれ3つの分野で活躍することになったのは大きな成果である。またGender Summit 6では、JSTの主導で参加日本人研究者が一堂に会する場が設けられたので、本科研費の研究成果をアピールして問題認識を一定程度共有できた。 共同研究の進捗に合わせて科学技術社会論学会で毎年研究成果を発表しており、今年度も行った。最終年度ということで、お茶の水女子大学ジェンダー研究センター『ジェンダー研究』に共同執筆論文を投稿することにして、分担執筆し、全体的な統一を図って、投稿することができた。幸い一部の修正で論文は受理され、最終稿に持ち込むことができた。 今回の共同研究でもっとも残念なことは、韓国、台湾との共同研究で英文の論文を投稿したものの、台湾の研究者が多忙で、十分な改稿作業ができなかったことである。国際連携を必要とする論文の完成には、高いモチベーションがないとゴールに行きつかないことを痛感することになった。幸い、この科研の研究は研究代表を若いメンバーに交代して継承されることになったので、2016年度中にはデータの更新も含め論文の完成を目指す。
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