2016 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Study on Gender Equality Policies in South East Asian Countries
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25360062
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Research Institution | National Women's Education Center |
Principal Investigator |
越智 方美 独立行政法人国立女性教育会館, 研究国際室, 専門職員 (70524403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 美穂 独立行政法人国立女性教育会館, 研究国際室, 研究員 (40415352)
中野 洋惠 独立行政法人国立女性教育会館, 研究国際室, 室長 (60155786)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ジェンダー平等政策 / フィリピン / カンボジア / 韓国 / ジェンダー予算 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は東南アジア諸国の先進事例から、日本における男女共同参画の推進のヒントとなるような取組みを収集することを目的としている。平成28年度は、これまでに実施した韓国、フィリピン、カンボジアの3カ国におけるジェンダー平等政策に関する調査の結果をまとめた小冊子『カンボジア、韓国、フィリピンにおける男女共同参画の取組み』を作成した。冊子にはそれぞれの海外調査から得られた主要な知見を掲載した。得られた主な知見は以下の通りである。韓国:2006年以降導入され「ジェンダー予算」の実施状況とベストプラクティス。性暴力被害防止のための教育カリキュラムについて。フィリピン:1970年代に他国に先駆けて実施された「開発と女性予算」の実施段階での課題とその後の展開について。行政組織、地方自治体、市民社会が連携して女性の経済的自立支援をおこなうモデル構築について。カンボジア:メディア(ラジオ放送)を活用した男女平等意識の普及啓発活動。ジェンダー課題の解決のために男性を巻き込む取り組みや、ジェンダーの視点に基づいた次世代育成事業。 冊子は研究代表者が所属する国立女性教育会館が主催する国内の女性リーダーを対象とした研修で、学習資料として活用するほか、国立女性教育会館ウェブサイトでもダウンロード可能な形式で公開している。 本研究の成果の一部は、国際ジェンダー学会等で報告したほか、日本国内で女性の政治参画を推進している公益財団法人市川房枝記念会女性と政治センターが主催する研究会で発表の機会を得ており、研究成果を広く普及する一助となった。
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Research Products
(5 results)