2013 Fiscal Year Research-status Report
19世紀末~第二次世界大戦期のフランス倫理学の展開とその現代的可能性
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25370002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
村松 正隆 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (70348168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 浩二 札幌国際大学, 人文学部, 教授 (20181901)
川崎 惣一 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (30364988)
村山 達也 東北大学, 文学研究科, 准教授 (50596161)
越門 勝彦 宮城学院女子大学, 学芸学部, 准教授 (80565391)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 反省哲学 / ジャン・ナベール / ベルクソン / サルトル / フランス・スピリチュアリスム / ラヴェッソン |
Research Abstract |
平成25年度は4回の研究会を行った。平成25年11月23日の成城大学の研究会では、水野が「無条件的未来と倫理的案出―サルトルの「第二の倫理学」で、サルトルの歴史哲学と倫理学の関係を扱い、村山が「責務を説明するとは何をすることなのか」で、ベルクソンを現代倫理学の文脈の中に位置づける可能性を考察した。また、伊東俊彦(相模女子大)を招き、フレデリック・ローの倫理思想について研究発表をしてもらった。翌24日は東北大学東京分室で研究会を行い、村松が「緊張の諸相、ラヴェッソンからベルクソンへ」と題した発表を行った。また、平成26年1月26日の研究会では、川崎が「「ポスト宗教の時代における道徳の再構築」で、デュルケムの現代的意義を論じた。 また同時に、越門のジャン・ナベール研究を題材に、「悪」と「反省」を巡って議論がなされた。これは越門の『省みることの哲学 ジャン・ナベール研究』(2007年、東信堂)への書評会という形をとって行われた。この研究会では、そもそも「悪」を語ることについていかなる意味があるのか、「悪」に拘泥することは心理主義ではないのか、といった批判もなされたが、同時に倫理的探求の一つの動機としての「悪」の意味もまた再確認された。 その他の活動としては、平成26年1月25日(土)に村瀬鋼氏(成城大学教授)を招き、ジュール・ルキエに関する講演会を開催した。絶対的な「自由」について語るルキエの哲学について確認ができたことは大変有意義であった。 その他の活動として、アリアンス・フランセーズ札幌が開催するセミナーに協力し、「ベルクソンと「笑い」」(10月18日、村松)、「『「き」の構造』とフランス哲学」(11月15日、村松)、「今、サルトルをどう読むか」(12月6日、水野)と題した講演会を開催したことを挙げておく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画の通り、参加者が全員がそれぞれの担当する研究分野について研究発表を行っており、全体としても、19世紀末から第二次世界大戦期にかけてのフランス倫理学についての共通の知見が深まったと言えるからである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も研究計画にあるように、定期的に会合を持ちつつ相互に知見を共有することを目指していく。平成26年度はフランス社会哲学が主たる研究対象となる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成26年度に、研究遂行のため必要な書籍を購入するため、分担金の使用を一部平成26年度にまわした。 平成26年の研究に意義を持つ書籍資料を購入する予定である。
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Research Products
(5 results)