2015 Fiscal Year Annual Research Report
明治・大正に学ぶ彩色の技術-近代の顔料と下地の表現
Project/Area Number |
25370175
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Research Institution | Bunsei University of Art |
Principal Investigator |
宮北 千織 文星芸術大学, 美術学部, 教授 (90645201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 力 広島市立大学, 芸術学部, 准教授 (00401464)
上野 勝久 東京藝術大学, その他の研究科, 教授 (20176613) [Withdrawn]
荒井 経 東京藝術大学, その他の研究科, 准教授 (60361739)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 山車 / 日本画 / 文化財 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本画家を中心とした研究組織によって、日本画の視点から明治期、大正期の彩色技術を研究し、次世代に継承しようとするものである。 主な研究対象は、栃木県宇都宮市にある宇都宮二荒山神社菊水祭の火焔太鼓山車とし、菊彫刻部分の彩色技法調査を踏まえた修復という実践的研究をおこなった。 菊彫刻の修復は、幕末期から明治期の彩色を科学的に調査した上で復元的な新規の彩色を施したもので、平成26年の菊水祭において研究成果の発表となる市内巡行を果たして広く市民に歓迎された。 平成27年度には、修復前の旧彩色と平成27年度に施した新規彩色を記録した見取り図を巻子装ならびに屏風装に仕立てて、次世代に伝承する資料とした。
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