2015 Fiscal Year Annual Research Report
清末民国初期華英言語接触所産の華語の特徴についての実証的研究
Project/Area Number |
25370500
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
矢放 昭文 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (20140973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 光世 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (50411012)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 言語接触 / 英語 / 華語 / 広東語 / 英粤対音 / 徐志摩 / 歐化語法 / “被”構文 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は前年度までに収集・分析を進めたエール大学東アジア図書館、プリンストン大学東アジア図書館、大英図書館所蔵の手写本資料、パリ国立図書館所蔵書写資料、ケンブリッジ大学所蔵の英粤対音資料、サンフランシスコ公立図書館チャイナタウン分館所蔵木板印刷資料等について検証を加えた。 さらに本研究テーマの3年間にわたる研究成果として総合的に整理し、代表者5本、分担者4本、計9本の論文をまとめ『平成25-27年度研究成果報告書・清末民国初期華英言語接触所産の華語の特徴についての実証的研究』として編集し、平成28年3月に刊行した。なお9本のうち2本は、代表者、分担者それぞれの「未定稿」論文に該当していたが、その後の検討と推敲により定稿として公刊する準備が整っている。 研究代表者は、最終年度に広東語インフォーマントとして香港出身の留学生より広東語音の分析及び書面粤語白話文の解析について情報提供を受け、その成果を「第20届国際粤方言研討會」において口頭発表するとともに、5本目の論文に援用した。 研究分担者は“被”構文の分析により顕著な「欧化」特徴を見いだすことができている。『研究成果報告書』掲載の7本目(『中国語学研究開篇・第34号』掲載)の論文がこれに該当する。また、当初の計画では北京大学図書館に補助調査をおこなう予定であったが、事情により実施できなかった。一方で、徐志摩翻訳文のすべてについてデータベース化を完成しており、更なる分析と研究にとりかかっている。 研究最終年度をふまえ「研究成果公開」の場として公開セミナー開催を予定したが諸般の事情により果たすことは出来なかった。これに代えて3月刊行の『清末民国初期華英言語接触所産の華語の特徴についての実証的研究』を関係者に順次送付中である。また条件を整えてWeb上に公開する予定である。
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Research Products
(7 results)