2014 Fiscal Year Research-status Report
在外ベトナム人の言語動態観察によるベトナム語の言語変容の記述と解明
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25370504
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
田原 洋樹 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 准教授 (60331138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
チャン ティ・ミン・ヨイ 立命館アジア太平洋大学, 言語教育センター, 講師 (80646125)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / ベトナム社会主義共和国 / アメリカ合衆国 |
Outline of Annual Research Achievements |
アメリカ合衆国カリフォルニア州において調査を実施した。ベトナム系住民が多く居住するいわゆる「リトル・サイゴン」で、ベトナム語のマスメディア、宗教施設や学校などを訪問して、言語状況を聞き取りした。移住の経緯や時期により、使用するベトナム語に興味深い差異が観察されたことが新鮮であった。 また、ベトナム語教育を実施している大学2拠点を訪問し、授業に参加した。クラスに在籍する学生のほとんどがheritage studentであるが、やはり家庭の教育方針、家庭環境などの違いを反映して、ベトナム語運用能力もまちまちであった。現在、ベトナム国内の学生たちが使用しない(つまり若者の使用語彙にはない)語を使用したり、行政機関の名称は旧南ベトナムの呼び方そのままだったり、調査前に予期していたこととはいえ、実際に観察できたのは成果のひとつである。今次調査出張で構築できた人的ネットワークを活かし、次年度では別予算により、カリフォルニア在住のベトナム語研究者を招聘し、研究交流会を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アメリカでの調査活動は、事前に入念な準備ができたことと、当方の期待に合致するインフォーマントや専門家と出会えたことにより、予想以上の収穫があった。 他方で、アメリカ以外での調査活動が停滞気味であり、この点は次年度以降の取り組みで重点的に進めていきたい。 よって、おおむね順調な進捗である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の課題としては、旧ソ連および東欧圏における調査である。さらに、今年度までの研究により、タイ在住のベトナム系住民についてもかなり興味深い情報を集めることができ、そのうえに適切なインフォーマント獲得の目途が立った。 研究分担者らと手分けして、引き続き研究を推進していきたい。
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