2014 Fiscal Year Research-status Report
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25370589
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
義永 美央子 大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (80324838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 倫子 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30379870)
本田 弘之 北陸先端科学技術大学院大学, 先端領域基礎教育院, 教授 (70286433)
岩田 一成 聖心女子大学, 文学部, 准教授 (70509067)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 日本語教育学 / 体系化 / 日本語教育研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は新しい学問分野として確立されるべき日本語教育学を体系化し、日本語教育学研究のあるべき方法論を実現することを目的とする。本研究の成果は、「日本語教育学」の研究者が、自分の研究の立ち位置と方向性を確認することを可能にする。これは、ともすれば狭い専攻領域に孤立しがちになる大学院生や若手研究者に広い視野を与え、日本語教育学の一連の流れの中に自らの研究を位置付けることを可能にする点で意義を持つものである。特に、昨年度出版した『日本語教育学の歩き方ー初学者のための研究ガイド』(大阪大学出版会)は、すでに2刷が発行されたほか、第二言語習得研究会(JASLA)の学会誌『第二言語としての日本語の習得研究』に書評論文が掲載されるなど、好評を博している。 平成26年度の具体的な研究成果としては、シドニー日本語教育国際研究大会(Sydney-ICJLE)において「日本語教育学の体系化に向けてー生活者としての日本語学習への3つのアプローチによる検討ー」(パネルセッション)および「多読アセスメント研究の動向と展望」(口頭発表)を発表したほか、代表者が編著者となった研究書を1冊出版した。また、招待講演「日本語評価のこれから」(第2回別府大学日本語教育講演会)、日本語指導理解学習 講話「外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメントDLA」、口頭発表「教師から見た文法シラバス」(ひろしま日本語教育研究会)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画において、2年目にあたる平成26年度は「全国学会・国際大会等における成果発表」を予定しており、実際に国際大会でのパネルセッションや口頭発表など、成果を順調に発表できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終年度にあたる平成27年度には、当初計画にある通り、シンポジウムやワークショップ等を企画してこれまでに得られた知見を広く周知していく。また、当初計画を超えて、新規の出版企画もすでに出版社に企画書を提出し、内諾を得た状態にある。本年度はこの企画をさらに具体化し、執筆を進め、早い時期での公刊を目指す。
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Causes of Carryover |
「今後の研究の推進方策 等」でも記述した通り、当初計画を超えた企画として、現在新規研究書の出版を準備中である。出版に向けて、研究代表者・分担者のみならず、出版社も含めた打ち合わせが必要になるが、当初の予算計画ではこのための旅費を確保していなかったため、平成26年度の使用額をやや抑え、平成27年度の旅費として使用することにした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記「理由」欄にて記述した通り、出版企画に関する打ち合わせを実施するための旅費として使用する。
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Research Products
(6 results)