2015 Fiscal Year Annual Research Report
国際協同学習における参加ネットワークと第二言語発達過程に関する基礎研究
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25370645
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
荒木 瑞夫 宮崎大学, 語学教育センター, 准教授 (20324220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 佳代 宮崎大学, 語学教育センター, 准教授 (70438323)
横山 彰三 宮崎大学, 医学部, 教授 (60347052)
南部 みゆき 宮崎大学, 医学部, 准教授 (90550418)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | CALL / 学習者言語 / 動機づけ / 協同学習 / ESP |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は、(1)看護大学生のみを参加者とした研究対象となる4ヵ月の教育実践(英語オンライン協同学習)を行い、(2)インタビューも含めたデータ取得、(3) データ分析、(4)成果公表を行ったほか、(5)農学生のためのオンライン協同学習のための基礎研究と教材研究を進めた。英語オンライン協同学習では、6か国から280人の参加者があり、そのうちの日本人学習者のデータを研究対象とし、分析に用いた。また、懸案だった掲示板データの抽出・分析にかかわるスクリプトを改善し、使用が再度可能となった。またと事前と事後で行なった英作文タスクの結果、学習者言語は流暢性と複雑性が増し、かつ正確性の増加は見られなかったが、それらの変化と投稿数の相関はなかった。一方、事前と事後で行った動機づけの質問紙への回答の分析から、不安(Anxiety)の軽減と海外動向への意識(International Awareness)の向上が確認され、その2つの変化はそれぞれ掲示板での投稿数と弱い相関があった。これらのことから、「投稿」という行為はまず学習者の情意的側面と強く関係する傾向があること、また言語学習の側面は、投稿の内容も含めたより詳細なプロセスを見ていく必要があることが結論づけられた。また参加者へのインタビュー調査では。動機づけの変化が様々な形をとることが分かり、より詳細な分析を今後の課題とした。また、これらの研究成果を国内・海外の学会等において発表し、フィードバックを得ることができた。
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Research Products
(11 results)