2013 Fiscal Year Research-status Report
教職課程(英語)受講生のための言語知識教育プログラムの体系的構築
Project/Area Number |
25370738
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi Mizuho College |
Principal Investigator |
今井 隆夫 愛知みずほ大学, 人間科学部, 非常勤講師 (50257739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 裕実 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (00213877)
奉 鉉京 信州大学, 全学教育機構, 准教授 (50434593)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 外国語教育 / 認知言語学 / 英語教育 / 音声教育 / イメージ英文法 / 母語話者の英語感覚 |
Research Abstract |
25年度は、教職課程(英語)の受講生が、教授力を高めながら同時に、自分自身の英語のスキルもアップさせるプログラムの構築を、授業実践、文献研究、母語話者へのインフォーマルなインタビューにより探索的に行った。 本研究で構築を目指す言語知識教育の文法・語彙に関する部分は、認知言語学に基づく内容を中心に、必要に応じて、他の言語理論分野の内容も加えながら構成した。 他の言語理論の中で、言語知識教育に必要と思われる内容については、研究代表者が副代表を務めるJACET研究会「最新言語理論に基づく応用英語文法研究会」のメンバーの協力を得た。音声教育の部分については、研究代表者は専門分野としないため、この分野もJACET研究会「最新言語理論に基づく応用英語文法研究会」のメンバーの協力を得て行なった。 その成果の一部は、言語知識教育の内容論面は、日本認知言語学会にて「認知言語学及び教科開発学の観点から言語教育におけるダイナミズムと多様性の扱いを考察」というテーマで発表及び論文の執筆を行った。構築したモデルの授業実践報告は、中部地区英語教育学会では、「A Practice in the Classroom: How to Get Learners to Recognize Cognitive Motivation of Construction」というテーマで行い、全国英語教育学会では「コミュニケーションのための英文法の観点から学習英文法を考える」というテーマで行った。 また、授業実践を通して、英語母語話者であれば持っている「英語感覚」を中堅レベル(以上)のボリューム層の大学生が高校までの英語教育では身についていない現状についての予備調査を計画した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
25年度は、24年度末で研究代表が所属期間を退職したことに伴い、25年度の1年間は、科研費の所属を旧所属機関で引き受けていただいていたが、26年度からは移籍を予定していたため研究の進行具合は予定より遅れている現状である。 具体的には、(1)予備調査を行うことができず予備実験の実施とそれの伴う物品購入ができなかったこと。(2)日本語に慣れていない母語話者調査のために海外へ調査に行く計画も時間調整がうまくいかず実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度は、25年度に実施が遅延していた学習者への予備調査を行うこと。日本語に慣れていない母語話者への調査のため海外へ出向くことを計画している。そのため、調査に必要な物品購入、謝礼、旅費が必要となる。 具体的には、予備調査を行い、その結果に基づき本調査を設計する。また、学習者調査の内容を母語話者や上級英語学習者の場合の英語感覚についても調査を行うこと。 Littlemore(2009: 148)で述べられている、認知的動機づけ(ある表現がなぜそのような表現になるかの理由説明)をすることは、より深く学べ、長期に渡り記憶できるという指摘を支持することを調べる計画を立て、実施へと進めたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度は、24年度末で研究代表が所属期間を退職したことに伴い、25年度の1年間は、科研費の所属を旧所属機関で引き受けていただいていたが、26年度からは移籍を予定していたため研究の進行具合は予定より遅れている現状である。 具体的には、(1)予備調査を行うことができなかったため実験協力費及び謝礼の支出ができなかったこと。実験に伴う物品購入などができなかったこと。(2)日本語に慣れていない母語話者調査のために海外へ調査に行く計画も時間調整がうまくいかず実施できなかったことが次年度使用額が生じた主な理由である。 26年度は、25年度に移籍の関係で購入できなかった物品購入を早急に行い、次いで、被験者や実験協力者を募っての学習者を対象とした予備調査、母語話者を対象とした調査を実施するため、物品費、人件費・謝金、旅費を支出予定である。
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Research Products
(5 results)