2013 Fiscal Year Research-status Report
高度経済成長と戦後日本の総合的歴史研究―高度成長の社会史
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25370803
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
庄司 俊作 同志社大学, 人文科学研究所, 教授 (70130309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 智子 同志社大学, 人文科学研究所, 助教 (00379041)
小川原 宏幸 同志社大学, グローバル地域文化学部, 助教 (10609465)
杉本 弘幸 佛教大学, 社会福祉学部, 嘱託講師 (10625007)
河西 秀哉 神戸女学院大学, 文学部, 講師 (20402810)
西川 祐子 京都文教大学, 文学部, 専任講師 (50183538)
冨山 一郎 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (50192662)
原山 浩介 国立歴史民俗博物館, 国立歴史民俗博物館, 准教授 (50413894)
本岡 拓哉 同志社大学, 人文科学研究所, 助教 (60514867)
井上 史 同志社大学, 人文科学研究所, 嘱託研究員 (60649424)
福家 崇洋 京都大学, 京都大学文書館, 助教 (80449503)
櫻澤 誠 立命館大学, 産業社会学部, 嘱託講師 (90531666)
安岡 健一 飯田市歴史研究所, 飯田市歴史研究所, 研究員 (20708929)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 高度経済成長 / 1960年代 / 沖縄 / 日韓関係 / 住宅問題 / 消費者運動 / 学生運動 / 家 |
Research Abstract |
本年度は研究グループを立ち上げて1年目。諸事、順調にスタートを切ることができた。第1に、1年目であるにもかかわらず、研究代表者による研究の進め方の提案と議論の後、研究例会を月1回のペースで開催し、メンバーが順次報告、年間を通して10の開催を見た。各報告も充実した内容であり、1年目にしては有意義な研究例会を持つことができた。第2に、2013年度人文科学研究所主催国際学術シンポジウムにおいてメンバー3人がコーディネーター・報告者として関わり、シンポの1つ「日本の『戦後史』と東アジア」を開催したことが特筆に値する。第3に、次々に研究成果を発表することができた。第4に、高度経済成長期を中心として戦後史の文献・資料を系統的に収集することができた。 以下、研究例会の概要を年月日、報告者、テーマ(打ち合わせ事項)の順で記す。第1回(2013年4月3日)、庄司俊作、①研究会開催の回数と曜日②研究会の進め方とスケジュール③研究費の使い方④研究成果の発表、シンポジウム等へ の対応⑤その他 第2回会(同5月28日)、①庄司俊作、日本の高度成長とは? ②原山浩介、『高度経済成長』とはいかなる分析概念であり得るのか? 第3回(同6月25日、杉本弘幸、1950年代の都市社会政策と女性失対労働者 第4回(同7月23日)、宋 伍強,WTO加盟後の広東経済と日系流通小売企業の動向、第5回(同9月24日)、安岡健一、高度成長期の地域社会における家族の変容、第6回(同10月22日)、櫻澤 誠、沖縄復帰前後の経済構想、第6回(同11月26日)、河西秀哉、ミッチーブームとその帰結、第7回(2014年1月28日)、烏山淳、占領下沖縄の復興と成長を考える、第8回(同2月25日)、桐山節子、戦後沖縄における軍用地料をめぐる女性の住民運動、第9回(同3月25日)、今井小の実、貝塚市における繊維工業の展開と女性労働
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記した研究目的は概ね達成された。反省点を述べれば次の通りである。第1に、全体の研究の焦点が明確にされていないとの意見が研究会等の場でしばしば出され、できるだけ早く今後の研究の方向性を確定しなければならないと思っている。研究グループのあり方や研究の進め方、および1年目であることを考えればある程度仕方ない面があるとはいえ、確かに全体のまとまりが欠けていることは否めない。2年目には焦点を定める何らかの工夫が必要である。第2に、本研究ではゲスト・スピーカーとの共同を重視している。この点で本年度は2回しかゲスト・スピーカーを招くことができず、反省が残る。2年目、3年目は積極的にゲスト・スピーカーを積極的に招き、高いレベルの研究をめざして「武者修行」に励みたい。第3に、本研究では歴史の証言者の聞き取りを積極的におこない、文書資料に手薄感のある戦後史の史・資料的条件を多少とも埋める役割の果たすことを重視している。この点の取り組みも1年目は明らかに不十分であり、その反省に立って今後の活動を強化していきたいと思っている。
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Strategy for Future Research Activity |
なぜ高度経済成長(期)なのか、を研究グループの全員が共有することが鍵になると思う。そのためには決定した研究計画は着実に実行していくとともに、泥臭く相互の議論を積み重ねていくことが必要である。2014年度の研究計画は次の通りである。1.引き続き月1回のペースで研究例会を開催し、メンバーが順次研究報告をおこなう中で、日本の高度成長について議論を深めるとともに研究成果を出していく。2.ゲスト・スピーカーを招き、開かれた共同研究を実現する。3.歴史の証言者との共同を追求し、その聞き取りを通して史資料の蓄積をおこなう。4.高度経済成長期を中心に戦後史の文献・史資料を系統的に収集する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(学内)分担者の一部に未使用が出たこととそれに対する調整ができなかったため。 研究代表者・分担者に均等に追加して使用する計画。
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Research Products
(13 results)