2014 Fiscal Year Research-status Report
高度経済成長と戦後日本の総合的歴史研究―高度成長の社会史
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25370803
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
庄司 俊作 同志社大学, 人文科学研究所, 教授 (70130309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 智子 同志社大学, 人文科学研究所, 助教 (00379041) [Withdrawn]
小川原 宏幸 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (10609465)
杉本 弘幸 佛教大学, 社会福祉学部, 嘱託講師 (10625007)
河西 秀哉 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (20402810)
西川 祐子 京都文教大学, 人間学研究所, 研究員 (50183538)
冨山 一郎 同志社大学, グローバルスタディ研究科, 教授 (50192662)
原山 浩介 国立歴史民俗博物館, 国立歴史民族博物館, 准教授 (50413894)
本岡 拓哉 同志社大学, 人文科学研究所, 助教 (60514867) [Withdrawn]
井上 史 同志社大学, 人文科学研究所, 嘱託研究員 (60649424)
福家 崇洋 富山大学, 人文学部, 准教授 (80449503)
櫻澤 誠 立命館大学, 産業社会学部, 嘱託講師 (90531666)
安岡 健一 飯田市歴史研究所, 飯田市歴史研究所, 研究員 (20708929)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 戦後 / 高度経済成長 / 社会史 / 沖縄 / 日韓関係 / 社会運動 / 住宅問題 / 家 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究グループが始動して2年目。研究代表者を中心に本年度の研究実績をまとめると次の通りである。①1年目の昨年度に引き続き研究例会を月1回のペースで行う一方、秋には「市民化する住民、開発と公害を生きる」というテーマで公開講演会を開催することができた。②研究例会では女性史研究者である井上とし氏をゲスト・スピーカーに招き、その研究会の記録を人文科学研究所紀要『社会科学』にまとめることができた。秋の公開講演会も、6月の、京都府立大学元学長の広原盛明氏を招いた研究例会を発展させたものであり、その記録も人文研ブックレットとして公刊することができた。③その他の研究成果としては、『社会科学』(第44巻第3号、2014年11月)に「戦後と高度成長を穿つ」と題して特集号を組み、3本の論文等を掲載することができた。④同誌には一昨年開催の国際シンポジウム「日本の『戦後史』と東アジア」の各報告もまとめて掲載している。⑤コーディネーターとして、日本農業史学会において「農家・農村の戦後と高度成長を穿つ―移動、女性、高齢者」とのテーマでシンポジウムを開催した。⑥コーディネーターを務めた2013年度日本村落研究学会大会テーマセッション「村の再編」の記録を『年報村落社会研究50 市町村合併と村の再編』(農山漁村文化協会)にまとめて出版した。⑦研究分担者も各分担テーマで研究を進め、著作等で研究成果を発表している。他に、研究グループの活動としては高度経済成長期を中心として戦後史の文献・資料を系統的に収集したことも特記しておきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計9回に及んだ研究例会に加え、公開講演会を1回開催した。よって、定期的に研究例会をもち、その報告をもとにして研究成果を出していくという所期の目的はかなりの程度相当達成することができた。昨年とは異なり、ゲスト・スピーカーも積極的に招き、研究交流も行うことができた。今後の課題としては、最終的な目的である研究叢書のとりまとめに向け、研究グループ全体の集中力を高めるとともに、これも重視している歴史の証言者からの聞き取りをもっと系統的・積極的に実施していきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画・研究の推進方策は次の通りである。①2016年度研究叢書の刊行を目標にさらに活動を強化し、メンバーの意識を高める。②月1回のペースで研究例会を開催し、メンバーが順次研究報告を行う中で高度成長について議論を深めるとともに、研究成果のとりまとめにつなげていく。また、研究合宿を行い、研究の進め方について全体的・集中的な議論を行う。③ゲスト・スピーカーを招き、研究の交流を進める。④歴史の証言者からの聞き取りとそれを基にした歴史資料の作成を積極的に行う。⑤高度経済成長期を中心に戦後史の文献・史資料を系統的に収集する。
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Causes of Carryover |
3年間の執行計画をもとに適切に執行した結果、多少2015年度への繰越金が出ることになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年度は最終年度に当たり、研究グループ全体として研究叢書のとりまとめに注力する予定である。研究合宿費、補充調査費等に使用する計画である。
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Research Products
(22 results)