2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the Social Mobility and the Change of the Social Stratum under Lijia System in the late Ming and early Qing Periods
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25370834
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
伊藤 正彦 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (50253711)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 徽州 / 里甲制体制 / 賦役黄冊 / 魚鱗冊 / 土地所有分布 / 租佃関係 / 事産売買 / 所有事産の変動 |
Outline of Annual Research Achievements |
安徽省博物館蔵『万暦27都5図黄冊底籍』4冊(2:24527号)をもとに万暦年間の休寧県27都5図所属人戸の事産売買の頻度と所有事産の変動のあり方を検討した論文を執筆する(伊藤「事産売買の頻度と所有事産の変動―万暦年間,徽州府休寧県27都5図所属人戸の事例―」(『中国史学』27,2017年掲載予定)とともに第2回“徽州文書与中国史研究”学術研討会(中国安徽省蕪湖市,2018年3月24日・25日)で「地主与佃戸関係実態探究―以万暦9年休寧県27都5図的租佃関係為線索―」を報告し,さらに2013~2017年度科学研究費補助金基盤研究(C)研究成果報告書『『明万暦9年休寧県27都5図得字丈量保簿』の世界』を作成し,研究のとりまとめを行なった。 研究期間を通じて,上海図書館蔵『明万暦9年休寧県27都5図得字丈量保簿』1冊(線普563585号)の記載をもとに想定した以上のレヴェルで休寧県27都5図の事産所有状況を探り,計画さえしていなかった27都5図における租佃関係の具体像を追究することができ,さらに『万暦27都5図黄冊底籍』の記載をもとに万暦年間の27都5図所属人戸の事産売買の頻度と所有事産の変動のあり方を提示することができ,当初の計画の責を果たしたと考える。
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Research Products
(4 results)