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2014 Fiscal Year Research-status Report

時限組織と企業によるクラスター間国際コンテンツプロジェクトマネジメントの比較研究

Research Project

Project/Area Number 25370913
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

原 真志  香川大学, 大学院地域マネジメント研究科, 教授 (40281175)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsコンテンツ / 映画 / ハリウッド / クラスター / プロジェクト / グローバル / 認知文化資本主義 / CG
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的を達成するため、2年度目にあたる平成26年度には以下の調査を実施した。
第一に、近年ハリウッド映画産業の中で成長が著しいカナダのバンクーバーにおいて現地調査を実施した。2014年8月に同地で開催されたCGの学会兼展示会であるSIGGRAPHに参加し情報収集を行った。この際、OLM Digital社の安生氏に対してもヒアリングを実施することができた。さらに、バンクーバーのさまざまなCG企業、映画支援組織、大学研究機関などにヒアリング調査を実施した。
第二に、ロサンゼルスにおいて、ハリウッド版新作ゴジラのVFXスーパーバイザー、ロサンゼルスに進出してアニメ制作を進める日本のアニメ会社、日本コンテンツの米国市場へのローカライズを行っている会社など、日米をつなぐキープレーヤーを対象にヒアリング調査を実施した。
第三に、2014年12月に中国の深圳で開催された、CGの学会兼展示会であるSIGGRAPHのアジア版であるSIGGRAPH ASIA 2014に参加し、アジアにおけるクラスター間コンテンツプロジェクトに関する情報収集を行った。特にポリゴンピクチュアズの塩田社長とそのパートナーに対するヒアリングを行うことができた。第四に、東京ベースのVFXスーパーバイザーである松野美茂氏に対してコミュニケーション行動に関する半リアルタイム定期調査法による長期継続調査を実施した。
上記の研究の一部は、2014年経済地理学会第61回大会ラウンドテーブルにおいて、題目「認知文化経済とコンテンツ産業の地理的ダイナミズム」、2015年春季の日本地理学会で題目「産業クラスターのグローバル空間構造がゆらぐとき:ハリウッド映画産業におけるバンクーバーの勃興をめぐって」として、研究報告を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究は概ね予定通りに実行できている。そう評価する理由は以下の通りである。
1)バンクーバーでSIGGRAPHが開催されることになったため、当初平成27年度に予定していたカナダ調査を平成26年度にくりあげ、対象もバンクーバーに変更して実施し、その結果、ハリウッド映画産業をめぐってグローバルに行っている変化に関する最新の詳細な情報を得ることができた。さらにバンクーバーで得られた知見やネットワークを基に、ロサンゼルスでの調査も充実させることができている。
2)日本においてフル3DCGを進め米国市場にも進出しているOLMデジタルの安生氏とポリゴンピクチュアズの塩田氏に対するヒアリングを行うことができたことに加え、バンクーバー調査でのネットワークの拡大により、日本からロサンゼルスに進出しているもう一つの企業とそのパートナー企業に対して現地ロサンゼルスでキーパーソンにヒアリングを実施することができた。
3)松野美茂氏の長期コンタクト行動のデータを継続して入手・補足することができた。

Strategy for Future Research Activity

初年度、2年度目の成果をベースに、さらに計画に沿って研究を進める。バンクーバーを中心としたハリウッド映画産業のグローバル空間構造の変容は、本格的なものになってきており、その動向を踏まえて研究を進め、取りまとめていく。またSIGGRAPH ASIAは今年度、奇しくも久しぶりに日本で開催されることになったため、その機会を活用した調査を実施したいと考えている。

Causes of Carryover

理由

3月末に開催された日本地理学会に参加して研究発表を行った出張旅費が年度末まで確定せず、結果的に予想よりも少ない支出となり、若干の額が余ることとなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

使用計画

次年度使用額分については、現地調査あるいは学会での研究発表のための支出に使用する形で有効活用するとともに、事前の計画を周到に行って、過不足のないように努める。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015 2014

All Presentation (2 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] 産業クラスターのグローバル空間構造がゆらぐとき: ハリウッド映画産業におけるバンクーバーの勃興をめぐって2015

    • Author(s)
      原 真志
    • Organizer
      日本地理学会
    • Place of Presentation
      日本大学文理学部
    • Year and Date
      2015-03-28 – 2015-03-28
  • [Presentation] 認知文化経済とコンテンツ産業の地理的ダイナミズム2014

    • Author(s)
      原 真志
    • Organizer
      経済地理学会
    • Place of Presentation
      名古屋大学
    • Year and Date
      2014-05-25 – 2014-05-25
    • Invited

URL: 

Published: 2016-05-27  

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