• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2015 Fiscal Year Annual Research Report

南満洲鉄道の輸送に関する歴史地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 25370927
Research InstitutionNara University

Principal Investigator

三木 理史  奈良大学, 文学部, 教授 (60239209)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords南満洲鉄道 / 満洲事変前 / 鉄道事業 / 大豆 / 石炭 / 漢人出稼者 / 安奉線 / 輸送
Outline of Annual Research Achievements

最終年度となった平成27年度には主たる海外調査1回と数回の国内調査を実施することができた。海外調査は2015年8月に中国遼寧省・吉林省を中心に、特に旧安奉線(現瀋丹線)のほぼ全線にわたって踏査を行った。それは安奉線改築工事時の資材輸送に関する論文作成のための現地調査であったが、地形図や縦断面図などの路線に関する基礎資料が不足しているなかで、それを補う知見を多く得ることができた。それをもとに論文原稿を作成し、現在は審査中である。また他の科研費での研究調査時を活用して上海市図書館の史料調査を実施することもできた。つぎに国内調査は国立国会図書館、一橋大学、大分大学などの機関を中心に、その所蔵資料を収集した。また中国の所蔵史料を中心とした復刻資料集である、解学詩・宋玉印編『満鉄内密文書』(全30巻)を購入することができ、所属機関図書館に配架したうえで研究論文の作成などに活用している。
研究期間全体を通じて主たる海外調査3回(米国×1、中国×3、但し米国と中国×1は他の科研費分担金による)を実施することができ、米国では議会図書館における旧満鉄資料の所蔵状況について重要な知見を得るとともに、日本で所蔵の確認できていない資料を収集することもできた。また中国では研究に関わるフィールドを踏査し、実地見聞を広めたことや上記旧安奉線のように基礎資料の欠落を補い得る知見を得ることができた。しかし、その一方で中国の档案館所蔵史料はもとより図書資料については調査が困難であった。それを補う手段として復刻資料の購入で対応せざるをえないことが判明してきた。折しも中国では満鉄資料の復刻が盛んであり、期間中に本研究費を活用して解学詩主編『満洲交通史稿』(全20巻)、前記『満鉄内密文書』の大型復刻資料を揃えることができ、今後の研究に活用してゆきたいと考えている。

  • Research Products

    (3 results)

All 2015

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 「棄景」の語る樺太産業と鉄道の関係誌―未完に終わった開拓・殖産の実像2015

    • Author(s)
      三木理史
    • Journal Title

      産経新聞社『別冊正論』(「樺太―カラフト」を知る)

      Volume: 25 Pages: 68-79

  • [Presentation] サハリンの鉄道―その魅力と意義―2015

    • Author(s)
      三木理史
    • Organizer
      樺太時代の史跡保存に関する第8回国際シンポジウム
    • Place of Presentation
      ユジノサハリンスク日本領事館(ロシア連邦ユジノサハリンスク)
    • Year and Date
      2015-10-29
    • Int'l Joint Research / Invited
  • [Book] 吉田裕・森武麿・伊香俊哉・高岡 裕之編『アジア・太平洋戦争辞典』2015

    • Author(s)
      三木理史
    • Total Pages
      11
    • Publisher
      吉川弘文館

URL: 

Published: 2017-01-06  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi