2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25380256
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
川口 浩 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (90186073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 寿美世 大東文化大学, 経済学部, 講師 (00348830)
武藤 秀太郎 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (10612913)
グラムリヒ・オカ ベティーナ 上智大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (60573417)
竹村 英二 国士舘大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80319889)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 経済思想 / 日本 / 中国 / ヨーロッパ / 歴史 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度から始まった本共同研究「日本の経済思想:時間と空間の中で」は、平成27年に最終年を迎えた。このため、研究参加者は平成25~26年度における研究成果を公表するため、この一年間はもっぱら原稿の執筆に従事した。この結果、平成28年2月にすべての研究成果を書籍『日本の経済思想 時間と空間の中で』(ぺりかん社)として公刊することができた。なお、この出版に際しては、早稲田大学現代政治経済研究所より資金的援助を受け、本書は「早稲田大学現代政治経済研究所研究叢書42」という形で刊行された。 本書の内容を具体的に見ると、まず古代・中世日本と中世ヨーロッパの経済思想を取り扱う2本の論文から始まり、さらに、この両地域に加えて中国を考察する2論文が収められており、国際比較という視点を明確に打ち出している。また、当然ながら、近世と近代の日本を対象とする論文も含まれており、取り扱われている時代も古代から近代に及んでいる。結局、全部で10本の論文が収録されており、時間的にも、空間的にも、広い範囲の経済思想を視野に収めた論文集は、管見の限りではあるが、他に類を見ないのではないかと思われる。 これにより、本共同研究が最初に掲げていた「研究の目的」、すなわち、①日本の近世と近代間における思想の連続と非連続の解明、②思想の国際的比較研究、を通して、日本人の社会経済的行動の基盤をなす経済思想の歴史的特質の解明について、不十分ながらも、一定の見解を世に問うことができたように思われる。
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Research Products
(1 results)