2015 Fiscal Year Research-status Report
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25380275
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中島 賢太郎 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60507698)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 空間経済学 / 産業集積 / ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は交通ネットワークを対象として、ネットワーク整備が地域の発展に寄与することを示した研究が、Papers in Regional Science誌に掲載された。また、研究ネットワーク、取引ネットワーク、労働者ネットワークそれぞれのネットワークを介した集積効果について測定する研究を行った。これはRIETI Discussion Paperとして公表された。また、知識ネットワークに関して、共同研究ネットワークについて、特に研究パフォーマンスを最大化するような共同研究のパターンについての実証的分析を行った結果、適度に異なる知識を持つ事業所間の共同研究関係が研究パフォーマンスを向上させること、事業所間の距離は研究パフォーマンスを減少させることなどを示した。これはRIETI DIscussion Paperとして公表された。
また、これまでのネットワークデータの空間経済学に関する研究成果が評価され、学術振興会ロンドンとBritish Academy共催のロンドンで開催されたシンポジウムに招待され、本研究課題のこれまでの成果について報告し、議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題では、その研究成果を既に多数の論文をディスカッションペーパーとして執筆しており、一部は既に評価の高い国際的英文査読誌に掲載されたか、掲載が決定されている。以上のことから研究はおおむね順調に進捗していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度が本研究課題の最終年度であるため、これまでディスカッションペーパーとして公表してきた研究成果を国際的英文査読誌に掲載できるように、より詳細に分析することを行うことを予定している。
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Causes of Carryover |
予定していた海外学会への参加を次年度に見送ったため、その分の旅費が今年度必要でなくなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度が最終年度であるため、繰り越した研究費は海外での成果報告に使用する予定である。
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