2015 Fiscal Year Annual Research Report
円レートはミスアライメントされているか?-外国為替市場参加者の合理性からの検証
Project/Area Number |
25380337
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
Baak SaangJoon 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (30339923)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 円為替レート / ミスアライメント |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)円為替レートの「ミスアライメント」:2014年度にBEER(Behavioral equilibrium exchange rate)の方法論を利用して計測した円為替レートの「ミスアライメント」を2014年の第4四半期までデータを延長して再計測した。2015年度の論文ではデータの期間が長くなったことに加えて、ミスアライメント計算のため使った日本経済のファンダメンタルズの変数にも変化があった。Bleaney and Tian (Oxford Economic papers, 2014)等の最新の研究結果に基づき、GDPではなく貿易の 規模が使われたのが一例である。新しい計測の結果、2013年以降の円のミスアライメントは一番深刻であった時も-7.4%(BEER)または-8.5%(long-run BEER)に止まった事が判明された。これを2012年の第3四半期の15.3%(BEER)または18.0%(long-run BEER)と比べると、ミスアライメントの規模が小さくなった事を示す。 (2)論文の発表:"Is the yen undervalued" を学会で発表した。World Congress of Comparative Economics, Roma Tre University, Rome, Italy, June 25~June 27. (3)Discussion Paperの発刊: "Is the yen uncervalued?" ERINA Discussion Paper, No. 1503e
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Research Products
(2 results)