• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Research-status Report

ブランド・リレーションシップの国際比較に関する研究

Research Project

Project/Area Number 25380572
Research InstitutionKomazawa University

Principal Investigator

菅野 佐織  駒澤大学, 経営学部, 准教授 (00383373)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywordsマーケティング / 消費者行動 / ブランド・マネジメント / ブランド・リレーションシップ / 国際比較 / 文化 / トランジション / 発達心理学
Outline of Annual Research Achievements

平成25年度の研究計画の中心的課題は、第2課題としての「ブランド・リレーションシップの国際比較に関する仮説の導出及び定性調査の実施」である。本研究では、消費者とブランドの関係性を探るための1つの鍵概念として、トランジション(人生の特別な出来事)に着目し、トランジションによって消費者とブランドの関係性がどのように変わるのか、もしくは変わらないのか、について調査分析を試みた。定性調査においては、日本人被験者13名に対して、デプスインタビューを実施し、主要なトランジションとそれらを契機とした消費の変化、ブランドとの関係性の変化について調査を行った。分析方法には、M-GTA(木下1999; 2001; 2003; 2005; 2007) を用いた。データ分析の結果、6つの概念及び定義を導出し、トランジションはブランド・スイッチのきっかけという単純な構図ではなく、消費者がアイデンティティを形成・再構築する中で、ブランドとの関係性を新たに見出したり、見直したり、再評価したりするきっかけとなること、発達心理学における二重サイクル理論(Lyuckx, Goossens & Soenens 2006, Crocetti, Rubini & Meeus 2008)と消費者のモノ・ブランドとの関係性の関連、また、青年期、成人期、中年期、老年期といった発達ライフサイクル課題との関連などが見いだされ、発達心理学とモノ・ブランドの消費の関連性を改めて精緻化することの重要性を認識した。これらの結果は、平成25年度に開催された日本商業学会全国大会にて学会発表を行い、様々な有識者からアドバイスやご意見をいただいた。また、この研究成果については、現在論文にまとめているところである。今後の研究計画としては、さらに定性調査のサンプルを増やし、さらなる理論の精緻化を行うこと、また、国によるブランド・リレーションシップの特徴、違い及び共通点についての仮説の導出を引き続き行うことである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当該年度の目標は(1)既存研究のレビューから、国によるブランド・リレーションシップの特徴、違い及び共通点についての仮説の導出する、(2)定性調査によって、仮説の精緻化を行うことであった。(1)についてであるが、いくつかの仮説についてはさらなる精緻化の必要があると考えている。また、(2)については、すでに定性調査を実施し分析を行っているが、さらなる追加をしていく予定である。これまでの研究成果については、順次、国内外の学会や論文等で発表を行っている。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究計画としては、まず第一に、さらに定性調査のサンプルを増やし、さらなる理論の精緻化を行うこと、また、第二として、国によるブランド・リレーションシップの特徴、違い及び共通点についての仮説の導出と定量調査による仮説の検討を行うことである。第一の課題である定性調査の追加については、欧米のサンプル、および中国や韓国のサンプルに対してもデプスインタビューを行っていきたいと考えている。また、第二の課題については、定性調査の実施と共に、既存研究のレビューを追加しつつ、仮説の導出を行っていく予定である。仮説の導出後は、定量調査によって、仮説を検討していく予定である。

Causes of Carryover

次年度への繰越金額として82,374円となっているが、既に統計解析ソフトウェア を購入済みであり、研究機関からの支払は平成27年4月以降の予定である。

Expenditure Plan for Carryover Budget

購入した統計解析ソフトウェアについてはすでに利用させていただいている。

  • Research Products

    (5 results)

All 2015 2014

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] The Effects of Self-Brand Connections on Brand Attachment2014

    • Author(s)
      Kanno, Saori
    • Journal Title

      International Marketing Trends Conference 2014 Proceedings

      Volume: 2014 Pages: 1-10

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] SELF-BRAND CONNECTIONS AND BRAND ATTACHMENT2014

    • Author(s)
      Kanno, Saori
    • Journal Title

      Global Marketing Conference 2014 proceedings

      Volume: 2014 Pages: 1-14

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] SELF-BRAND CONNECTIONS AND BRAND ATTACHMENT2014

    • Author(s)
      Kanno, Saori
    • Organizer
      Global Marketing Conference 2014
    • Place of Presentation
      シンガポール
    • Year and Date
      2014-07-15 – 2014-07-18
  • [Presentation] トランジションがブランド・リレーションシップに与える影響-ライフイベント消費に関する探索的研究-2014

    • Author(s)
      菅野 佐織
    • Organizer
      日本商業学会
    • Place of Presentation
      一橋大学
    • Year and Date
      2014-05-31 – 2014-06-01
  • [Book] 「経験価値マーケティング」「ケースで学ぶマーケティング(仮題)」2015

    • Author(s)
      菅野 佐織
    • Total Pages
      未定
    • Publisher
      有斐閣

URL: 

Published: 2016-05-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi