2014 Fiscal Year Research-status Report
ネットワークとQOLを中核とした地域マーケティングに関する研究枠組みの確立
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25380580
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
高橋 昭夫 明治大学, 商学部, 教授 (30226815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 康典 明治大学, 商学部, 教授 (90386417)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | コミュニティQOL / 社会的プラクティス / 価値共創ネットワーク / インターナル・マーケティング |
Outline of Annual Research Achievements |
地域マーケティングに関する研究枠組みとして、インターナル・マーケティングの適用可能性について検討を加えた。具体的には、インターナル・マーケティングの2階層交換モデルを構築し、第1階層の交換と第2階層の交換の違いについて考察を加えた。地域マーケティングを成功裏に推進するための前提として、インターナル・マーケティングの実施が不可欠であることが明らかとなった。これらの研究の一部は、『インターナル・マーケティングの理論と展開』として、5月20日に出版した。なお、同書は、11月7-9日に開催された日本経営診断学会第47回全国大会において、「2014年度 学会賞 優秀賞」を受賞した。 次に、地域マーケティングのフィールドワーク的な研究として、コミュニティQOLに関するデルファイ法調査の第2ラウンドを和歌山市と米国ベイカースフィールド市の姉妹都市を対象として、実施した。収集したデータは分析中である。この分析を踏まえて、次年度に第3ラウンドを実施する予定である。 そして、地域を価値共創ネットワークとして捉えるためのアプローチとして、社会的プラクティス概念をベースとした分析枠組みの可能性を検討した。具体的な内容としては、①プラクティス概念の起源とその変遷、②プラクティス理論の方法論的意義、③適用範囲、④プラクティスに関する基本的な概念モデル、⑤プラクティス・ベースド・パースペクティブのメリットである。 このアプローチは、①コミュニティ単位での行為や考え方のパターンで記述が可能であること、②プラクティス間の連関をはじめから想定しているため、全体性を考慮した分析が可能となること、③地域行政機関のマーケティング政策に利用しやすい特性を持っていることなどの利点を有していることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究分担者の福田は、英国において在外研究中であり、直接会って研究を進めることはできなかったが、スカイプを用いて、頻繁に議論することができた。また、メールなどを用いて、お互いの研究を検討することができたので。 また、主に高橋が担当した和歌山市と米国のベイカースフィールドの姉妹都市に対する第2ラウンドのデルファイ法調査もほぼ予定どおりに、実施することができたので。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、文献調査を行う。また、和歌山市と米国のベイカースフィールドの姉妹都市に対して、コミュニティQOLに関する第3ラウンド(最終回)のデルファイ法調査を実施する予定である。さらに、インターナル・マーケティングならびに社会的プラクティス・アプローチの地域マーケティングへの適用可能性についても引き続き検討を加える予定である。
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Causes of Carryover |
2015年3月に、デルファイ法調査の第2回目の実施報告と第3回目の実施予定について、和歌山市を訪問して、打ち合わせを行う予定であったが、双方の予定が合わずに、出張を行うことができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年度の前期中に、和歌山市の担当者とのスケジュールを再度調整して、打ち合わせを実施する予定である。
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