2015 Fiscal Year Annual Research Report
「引きこもり」の自立支援活動における相互行為の分析
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25380649
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
岩田 夏穂 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (70536656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西阪 仰 千葉大学, 文学部, 教授 (80208173)
早野 薫 お茶の水女子大学, 学内共同利用施設等, 講師 (20647143) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 会話分析 / 相互行為 / カウンセリング / 身体性 / トラブル語り |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、引きこもりのカウンセリングから対象を広げ、幅広くトラブルを抱える人々をめぐるやり取りに注目して分析を行い、考察した。その成果を、傾聴・マッサージ活動における身体と言語活動の組織化、トラブル語りに対する聞き手の共感の示し方に関する論文にそれぞれまとめ、海外ジャーナルに投稿し、採択された。また、海外での学会発表にも力を入れ、傾聴活動とかかわる場面の分析・知見を各国の研究者と共有した。さらに、日本の会話分析の進展につながる場として、セミナー・ワークショップを開催した。招聘を予定していた米国の著名な研究者、Prof.Charles Goodwin, Prof.Marjorie Goodwin の来日が急遽中止になる事態となった。しかし、マルチ・モダリティ研究を精力的に行っている研究者であるProf.Lorenza MondadaとProf.Oskar Lindwallの協力のもと、Prof.C.Goodwin のスカイプ講演を行い、相互行為における「知識」と「身体性」に関心を持つ参加者14名との間でデータ分析と情報交換を行い、議論を深めることができた。 以上の成果は、トラブルをめぐる語り手と支援者のやり取りがどう組織化されるかについて、新たな分析の切り口を探り、そのメカニズムの記述を精緻化するために有効である。今後の展開として、引きこもりの就労支援カウンセリングをはじめとするさまざまなトラブル語りのデータをあわせて観察し、その結果を支援の現場に資する知見として発信していきたいと考えている。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] The structuring of the body in interaction2015
Author(s)
Aug Nishizaka
Organizer
The International Institute for Ethnomethodology and Conversation Analysis
Place of Presentation
University of Southern Denmark, Koloding, Denmark
Year and Date
2015-08-04 – 2015-08-07
Int'l Joint Research / Invited
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