2014 Fiscal Year Research-status Report
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25380688
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
進藤 雄三 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (00187569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 洋子 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 都市文化研究センター研究員 (70647833)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 死の社会学 / 死別と悲嘆 / 医療化 / 自然死と検死 / 葬送儀礼 / 自死・自殺 / 安楽死・尊厳死・水子 / エイジング |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は、まず、当該年度の第一の課題と位置づけた理論的枠組みの構築に関して、以下の活動を行った。 1、主にアメリカにおける死の社会学的研究の標準的テキストを素材にして、その基本的枠組みを系統的に整理し、合わせて日本における現状を確認した上で、「死の社会学的分析」の原論にあたる部分の第一次草稿を「死の社会学的的研究に向けて」(『人文研究』2015)として上梓した。 2、また、上記の内容の重要な部分をなす側面に関し、福祉社会学会、および国際社会学会(ISA:International Sociological Association)大会において報告を行った。 第二に、死の社会学的研究に位置づけられる、多様な文献の収集も昨年度に引き続き行った。2014年度において 特に重要な点は、印刷物だけではなく、多様なURLの系統的な整理である。URL間の重要度、優先順位に関して一定の見通しを立てることができた。 第三に、『死の予告』(1999=2006)の著者であるイエール大学のクリスタキス教授へのインタビューを行い、アメリカにおける死の社会学の現状に関して、重要な情報を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2014年度は、1、 第一次草稿を作成しえたこと、そのうちの重要な部分に関しての報告を邦文、英文にて報告したこと、および 2、 死の社会学をめぐるURLに関しての基本的輪郭情報を得ることができたこと、さらに 3、 アメリカにおける死の社会学の現状に関してインタビューおよび、資料収集ができたこと、以上の3点から、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年度は、1、死の社会学の原論部分を、文献・URLのさらなる収集・整理過程を通して検証・修正し、一定の成果として報告書に反映させる。2 、社会学理論・社会理論と「死の社会学」の主題をどう関連づけ、接合させるのかに関する部分を、1の課題と結びつけて報告書に反映させる。3 、同時に、関連する重要な文献・資料の収集・整理作業を持続し、1の理論的配置と結びつけて、系統的整理を行う。
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Causes of Carryover |
昨年度の計画で、海外渡航を予定していたが、大学から在外研究費支援を受けることができ、大幅な支出減少が可能となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越し金は、間接経費で減少した研究費分として、計画申請当初に予定していた図書購入費用に充当する予定である。
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Research Products
(4 results)