2016 Fiscal Year Annual Research Report
Japan-China Comparative Research on Factors Affecting Healthy Longevity by Comprehensive Approach
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25380746
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
塚本 利幸 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (40315841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大森 晶夫 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (80242593)
小林 明子 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (80291970) [Withdrawn]
笠井 恭子 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (40249173)
田中 佑佳 福井県立大学, 看護福祉学部, 助教 (50610698) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 健康長寿 / 身体的健康 / 精神的健康 / 社会関係資本 / 国際比較研究 / 国際研究者交流(中国) |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度に日中両国でアンケート調査を実施し、健康長寿に関する国際比較を進めるうえで、統計的な分析に十分に耐えうるデータ数の確保に成功した。 2015年度には、データの分析を進め、2015年8月5日に、福井県立国際交流会館で開催した国際シンポジウム「グローバル化にともなうコミュニティ、近隣、家族の関係の変化と健康長寿-アジア諸地域の比較から-」において、研究成果の報告を行なった。なお、研究協力者の孫皎氏(吉林大学看護学院准教授)にも、当該シンポジウムにご参加いただき、中国側のデータの分析に関して、ご報告いただいた。 データの分析からは、調査仮説(健康長寿のトライアングルモデル)の通り、1)社会的なネットワークへの包摂の程度が高いほど、良好な健康習慣や食習慣を維持することが容易であり、かつ、精神的な健康度が高いこと、2)良好な健康習慣・食習慣を維持し、精神的な健康度が高いものほど、身体的な健康度の自己評価も高いこと、が確認され、こうした経路を通して、社会的なつながりが身体的な健康に影響していることが検証された。日中の比較に関しては、文化的・社会的な同質性の高さから、モデルの構成要素間の影響関係も類似することも確認されたが、一部に相違もみられた。 2016年度には、共分散構造分析などの手法を用いて、データの分析を精緻化するとともに、研究結果の論文化、ならびに、国際的なジャーナルへの投稿を目的とした英文化を進めた。 なお、論文の投稿に関しては、2017年度の上旬を予定している。
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Research Products
(5 results)