2014 Fiscal Year Research-status Report
自殺の危機にあるクライエントの支援に備えたソーシャルワーク教育プログラム開発研究
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25380838
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
小高 真美 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所自殺予防総合対策センター, 非常勤研究員 (60329886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 喜代子 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 教授 (40307997)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自殺対策 / ソーシャルワーク / 福祉 / 教育プログラム / プログラム開発 / 効果検討 |
Outline of Annual Research Achievements |
ソーシャルワーカーを養成する大学や専門学校(以下、養成校とする)で、自殺の危機にあるクライエントの支援に備えるための教育プログラム(以下、教育プログラムとする)を実施する際の要件と導入すべき教育内容に関する調査(以下、調査とする)で得られたデータ分析を完了した。また自殺対策やソーシャルワークを専門とする大学等教員、臨床家、研究者等と、調査結果について討議し、養成校における教育プログラムの実施要件やプログラムに盛り込むべき内容について整理した。更にそれらの成果を元に、前述の専門家らと具体的な、①教育プログラム構成、②プログラム内容の詳細、③使用資材の具体的内容、④効果指標を検討した。調査から、教育プログラムや教育資材の開発が重要であることが再確認されるとともに、当該授業を担当する教員への教授法等の提案も必要であることが示唆され、これらは特に意義ある成果と言える。平成26年度に開発された教育プログラム(90分講義・3部構成)や教育資材(事例等)については、試行的実施を経て概ねその実施可能性が確認されたため、次年度はより詳細な効果等について検証し、必要に応じて改訂する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度はソーシャルワーカーを目指す学生を対象とした、自殺の危機にあるクライエントの支援に備えるための教育プログラムの開発と実施可能性の確認を計画していた。計画通り、教育プログラムを開発し、同プログラムのより詳細な実施可能性と効果の検討に進める段階に入っている。そのため、研究は「おおむね順調に進展している」と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、ソーシャルワーカーを目指す学生を対象とした、自殺の危機にあるクライエントの支援に備えるための教育プログラムの実施可能性と効果をより詳細に検討する。また、教育プログラムの実施に必要な人的・時間的資源および実施要件と、教育プログラムから得られる効果に関する情報をもとに、プログラム普及のための方法を検討したい。
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Causes of Carryover |
平成26年度末に予定していた本研究に関する英語論文の執筆を、平成27年度初旬に変更したため、論文執筆に係る経費を次年度に使用することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度初旬に本研究に関する英語論文を執筆し、そこに記す成果内容をもとに開発した教育プログラムの実施可能性と効果を詳細に検討する計画である。
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Research Products
(3 results)