2014 Fiscal Year Research-status Report
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25380862
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
中西 大輔 広島修道大学, 人文学部, 教授 (30368766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 晋大 総合研究大学院大学, その他の研究科, 研究員 (80553031)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 社会的ジレンマ / ダブルジレンマ / 集団間葛藤 / 多層淘汰 / 文化的群淘汰 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は6名の実験参加者を3名ずつの2グループにランダムにわけたダブルジレンマ実験を行った。他者の行動を参照できるか否かの条件を設けて検討した結果、いずれの条件でも協力率が80%を超え、条件差は検出できなかった。一方、統制条件として設けた1グループの社会的ジレンマ実験では協力率は60%程度に低迷した。協力率で負けたグループから20%を没収し、勝ったグループに分配するという集団間葛藤の操作が強すぎたと考えられるため、来年度このセッティングを変更した追試実験を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定した実験が実施できており、当初の計画の通り進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は集団間葛藤の程度を調整し、他者行動の参照可否を操作した実験室実験を行う。条件差が得られた場合、調査会社に委託して、大規模な社会調査によって同様のパタンが得られるかどうかを確認する。条件差が得られない場合には、さらに実験室実験の各種パラメーターの調整を行い、実験を継続する予定である。
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Causes of Carryover |
実験参加者プールが枯渇したため、実験で予定していた実験参加者数を確保することができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年度は実験参加者プールをさらに拡大し、実験参加者への謝金として支払う予定である。
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