2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25380954
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Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
真壁 あさみ 新潟青陵大学, 看護福祉学部, 教授 (20290067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 真理子 新潟青陵大学, その他の研究科, 准教授 (50440467)
浅田 剛正 新潟青陵大学, その他の研究科, 准教授 (10521544)
橘 玲子 新潟青陵大学, その他の研究科, 教授 (00018384)
本間 昭子 新潟青陵大学, 看護福祉学部, 教授 (50339941)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 入院児 / 造形活動 / 素材へのアプローチ / 人へのアプローチ / 身体感覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度に実験群として22人の入院中の子どもの造形活動についてデータ収集をおこなったが、それに引き続いて、平成26年度は、調査計画に基づいてコントロール群のデータ収集を行った。当初の計画通り、学校に通っている子ども(入院していない子ども)小学1年生から6年生までの20人の造形活動を平成26年7月から9月にかけて1人ずつ記録した。場所は研究者の所属する大学のゼミナール室とし、その他の条件は実験群と同様に行った。コントロール群の概要は以下の通りで、実験群の値はカッコ内に記した。1年生5人(7人)、2年生1人(2人)、3年生2人(4人)、4年生7人(4人)、5年生2人(3人)、6年生3人(2人)で、男児10人(16人)、女児10人(6人)であった。学年の平均は3.5で、実験群より、0.5多い。造形活動の種類の頻度は粘土13(10)、コラージュ7(12)。 平成25年度に収集した実験群のデータは26年12月に一次的な検討を終了している。また、コントロール群の検討は平成27年3月までに、8人の一次的な検討を終了している。コントロール群の検討はまだ終了していないが、現在までの検討結果として、実験群とコントロール群の差異について以下の点が示唆されている。1.造形活動の種類の頻度に関しては実験群もコントロール群も有意差は認められない。2.児の見守り手への関係の持ち方の相違の可能性。3.児の造形素材への関わり方の相違の可能性。1)素材の吟味 2)素材との折り合いのつけ方など。 研究着手時に予想されていた、身体感覚や身体侵襲の造形活動へのはっきりとした影響は今のところ見出されていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集は予定通り終了し、検討会も予定通りほぼ月2回のペースで行われている。
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Strategy for Future Research Activity |
コントロール群の一次的検討を8月までに終らせ、焦点を絞って検討内容を整理し、確認する。また、検討会での発言を文字に起こし、言語分析ツールを使って頻度の高い言葉や、その関係について考察する。平成27年度中に病棟保育士や院内学級の教師と入院児の造形活動、その他の活動の傾向や取り入れ方について意見交換を行い、平成28年度に活動導入の際の配慮についてまとめる。
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Causes of Carryover |
検討会の発言の言語分析ソフトをまだ購入していないことなどによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、8月までに1次的データ分析を終了し、実験群とコントロール群の検討点を焦点化する。分析のための文献調査や、研修会への参加などがメインの活動となる。また、3月頃には病棟保育士や院内学級の教師らと情報・意見交換を行うため、謝礼が必要。データ整理には引き続きアルバイトを雇用する。
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