2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of college student career education programs to prevent mental health problems from working
Project/Area Number |
25380964
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Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
長見 まき子 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (10388663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 太郎 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (40368410)
本岡 寛子 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (70434876)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ストレスマネジメント / キャリア教育 / コーピングスキル |
Outline of Annual Research Achievements |
①開発した教育プログラムの介入前後での効果評価 2016年1月に某大学4年生28名(男性2名,女性26名)の研究協力者のうち介入教育受講希望者を募り20名(男性1名,女性19名)を介入群、教育は受講しないが調査に協力すると承諾した残りの8名(男性1名,女性7名)を統制群とした。介入群には介入教育の受講前後に、統制群には介入前と同時期に質問紙調査を実施した。その結果、問題が発生しても解決していける自信と社会人基礎力の伝える力が有意に上昇していた。これは教育プログラムの中の問題解決療法により問題解決に向けた各ステップを理解し、どのように取り組めばよいかを学び自信が持てたためと考えられた。さらに教育プログラムのSOCでコミュニケーションの秘訣を学んだことで伝える力が高まったと考えられる。プロアクティブコーピングと抑うつ不安については、いずれも有意ではなかった。しかし、介入教育を受けた方が問題を解決する自信を持つことができ、相手に伝える力が向上したため、介入教育の有効性が示唆された。 ②社会人になってからの時点での教育プログラムの効果評価 就労後のメンタルヘルス不調予防に対する介入教育の効果を検討するために卒業後半年経過した時点でフォローアップ調査を実施した(介入群14名、統制群3名)。介入前・介入後・フォローアップの3時点における介入教育の効果として抑うつ不安とプロアクティブコーピングにおいて主効果が認められたが、多重比較の結果から有意差が認められたのは介入前後の2時点であった。介入群と統制群の介入前・フォローアップ2時点の2項分析の結果から介入群がフォローアップ時点の抑うつ不安が低いことが示され、教育の有効性が示唆された。 ③セルフヘルプ本の作成 フォローアップ調査の結果から継続的な学習の必要性があると考えられたためセルフヘルプ本を作成した。
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Research Products
(2 results)