2013 Fiscal Year Research-status Report
教員養成の修士レベル化に対応する大学院カリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
25381252
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
土屋 武志 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20273302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江島 徹郎 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10335078)
真島 聖子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10552896)
松原 信継 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (30593545)
小塚 良孝 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (40513982)
中田 敏夫 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60145646)
吉岡 恒生 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90252303)
中野 真志 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90314062)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教員養成 / 大学院カリキュラム |
Research Abstract |
実証的基礎調査に基づき6年一貫教員養成カリキュラムを開発することを通じて,教員養成の修士レベル化に対応する質の高い6年一貫教員養成モデルを開発することを目指して実施している。本研究の最大の特徴は,学部と大学院の連続性,研究的側面の強化,地域との連携,協働性の涵養を重視した学部4年次後半と大学院修士課程とを連携させた教育実習プログラムの構築である。6年一貫という枠組みを活かした教員養成モデルにより,教科の高度な専門性と広範な見識,実践能力と研究能力を兼ね備えた質の高い教員養成に関する実証研究である。 25年度はカリキュラムの骨子を構築した。これまでの6年制教員養成に関する議論の最大の問題点は,実証性の欠如である。そこで,まず初年度に教員研修等において,教員を対象として以下の点を明らかにする調査を行った。 ①「養成段階で身につける力と研修で磨く力」を明らかにする。また,東京学芸大学の「新教員養成システム」②学部と大学院を接続した教員養成システムの構築と養成における課題③6年制教員養成の運営に関する問題点。以上3点を踏まえ,平成25年度からの新カリキュラムの検証を開始した。 その結果,仮説の確かさが実証されつつあるが,それをさらに確認するための継続的調査研究が必要である。26年度には,大学院レベルで行う「研究実習」についての成果を明確にする予定で,計画的に進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は,計画的に行い,ほぼ順調に進行している。ただし,開発したカリキュラムの実施と検証には,1年間を1サイクルとするため,検証にかける時間が必要である。26年度は,25年度研究を踏まえて行う。そのため,25年度計画については,最小限の修正を行い進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在,愛教大では,学部1年次に基礎実習,2年次に介護等体験,3年次に主免実習,4年次に隣接校実習を行っている。学部実習では,すべての実習先が事前に定められているため,学生自らが問題意識を持ち,それに基づいて実習校を選択することはない。一方,大学院修士課程では,実習そのものをカリキュラムに位置付けておらず,学部での実習を発展させる場を設定していない。そこで,6年コースでは,学部3・4年次に,学生が主体的に研究テーマを設定し,実践する「課題実習」「テーマ実習」を設け,基礎的な実践力に加え研究力を養う。修士1年次には,上記テーマ実習を発展させ,研究的側面を強化した「研究実習」を設ける。学部で培った基礎的な実践力に研究力を加え,修士課程でより高度な実践力と研究力を融合する新たな実習プログラムを開発する。 この2種の実習の内,26年度は学部4年のテーマ実習の開発に重点的に取組み,8期生に実施する。テーマ実習では,地域の公立小学校と連携して実習体制を組織化し,グループを作ってテーマを設定し,テーマに沿った学校を選択して実習を行う。グループで取り組むことで協働性を育むとともに,地域の課題や学生の問題意識をテーマに反映させることで主体性を育み,基礎的な実践力と研究力を確立する方法を開発・検証する。
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Research Products
(1 results)