2013 Fiscal Year Research-status Report
個人・学年目標を明確にした特別支援学校食育モデルカリキュラムの提示・実践・検証
Project/Area Number |
25381257
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
増澤 康男 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (30119622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 恵津 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (70214773)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 食育 / 特別支援学校 / 自立活動 / 教科連携 / 教育評価 |
Research Abstract |
H特別支援学校を研究対象校として、以下の研究を実施した。 I. 実態把握 平成24年度、教科等で行われていた食物に関連した学習を洗い出し、実施されている時間枠(各教科、自立活動等)・ 指導枠(生活単元学習、作業学習 等)、時間数、学習内容等を整理した。 II. 学年・ クラス・ 個別の食育の目標・ 評価規準の設定 1.学年・ クラスの目標・ 評価規準の設定: 普通校で有効性であったものとほぼ同様な目標の枠組み(食育の柱)を設定し、この枠組みに沿って食物に関連した学習内容を整理した。抽出した学習内容との整合性から食育の柱を見直した後、各柱ごとに評価規準を設定した。 2 . 個別の目標設定: 学年・ クラスの目標に対応して、一人ひとりの個別目標を設定した。その際、連絡帳を活用し、保護者の意見を踏まえた。 III. 食育カリキュラムの作成 各教科の時間枠や生活単元等で行われる食育の学習内容を目標の枠組み(食育の柱)に従って示すことで、食育の年間カリキュラムを作成した。各時間枠・指導枠毎に、食育としての目標を定め、また、生徒一人ひとりの学習目標も設定した。 IV. 食育実践の評価 高等部では、主に家庭科及び生活単元学習(食育指導、作業学習)で食育実践を行った。その結果、食べ物への興味関心が深まり、健康な食生活を送ることの大切さに気付く等の意識の変容が見られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の実施計画では、I. 実態把握 II. 学年・ クラス・ 個別の食育の目標・ 評価規準の設定 III. 食育カリキュラムの作成 IV. 実践を通したカリキュラムの評価とそのモデル化 を実施項目とした。上記概要に記したように、I~III は全て計画通りに実施できた。IVに関しては、個別の授業に関しては評価ができたが、個別目標の達成度、さらにはこれを基にしたカリキュラム全体の評価は不十分で有り、更にデータを解析する必要がある。 以上の結果から、達成度の区分を「概ね順調に進展している」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度の実践に関しては、担任教諭の記録から個別の目標の達成度を評価する予定である。また、25年度の評価結果を基に、目標の枠組み、学習内容と教材の選択、学習方法、更には自立活動を中心とした教科等の目標・ 学習内容のあり方まで見直す。見直した結果に基づいて平成26年度の食育カリキュラムを作成し、再び実践・評価した上で、他校での食育実践にも適合できるモデルカリキュラム試案の提示に向けての道筋を明らかにしたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
購入した物品費が見込額より少なく、その差額を次年度使用額に計上した。 26年度の物品購入に使用する予定である。
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