2014 Fiscal Year Research-status Report
乳幼児から学童期の発達障害児の包括的言語・コミュニケーション評価の開発研究
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25381330
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
足立 さつき 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 講師 (10454307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 泰志 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (60207850)
池田 泰子 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (90387514)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 統語学習 / 発達障害 / 言語発達検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、乳幼児から学童期までの発達障害児の言語・コミュニケーションの包括的評価を確立することである。2年目の予定は、1.全国本調査の準備。2.検査作成準備(検査内容の決定、検査用具の作成、実施マニュアル作成、全国本調査協力者、協力施設への依頼)である。
1.全国8地区(北海道地区・東北地区・北陸地区・関東地区・東海地区・近畿地区・中国・四国地区・九州・沖縄地区)の保育園・小学校の協力施設および調査協力員(言語聴覚士)を日本言語聴覚士学会時に依頼し、各々内諾を得た。 2.予備調査の結果から検査項目が多く、年齢の低い子どもの負担が考えられたため、類似した検査項目(怒る・怒られる)を削除し、追加項目(行く-帰る、乗る-降りる)のプレデータを収集した。データをもとに、調査用検査用具作成のため図版作成を業者に依頼した。図版は、A4サイズの用紙1枚に6~8枚の絵カードの配置になった。実施マニュアル・記録用紙作成については、NPO法人発達障害研究会運営委員会の研究協力者を中心に進めることとなった。発信の質的分析を行った。発信要素数の割合を求めて分析した結果、構文により求められている達成基準が異なるが,概ね,語順,助詞,活用,そして複数の形式を言い換える変換の順序で,年齢の経過とともに学習が進んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度予定の1.全国本調査の依頼、2.検査作成準備(検査内容の決定、検査用具の作成、実施マニュアル作成、全国本調査協力者、協力施設への依頼)は進んだが、検査内容の最終決定、マニュアル・記録用紙の作成が説明会に間に合う段階になっているが、年度内での完成には至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
概ね順調に進展しており、特に計画の変更はない。 6月末の第16回日本言語聴覚学会での説明会準備を行う。 全国調査を8月~9月に予定しており、研究協力者、調査協力者のスケジュール調整を行う。 発信データの質的分析について、音声言語医学会に発表する。
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Causes of Carryover |
業者への図版作成依頼の費用については、今回の全国調査の結果を<S-S法>言語発達遅滞検査の改定に使用することになったため、業者負担となった。 研究者打ち合わせを、他の研究会や学会等で行ったり、役割分担をし、一部のメンバーでの打ち合わせやメール会議としたので、旅費の一部が軽減された。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
全国調査での調査内容が一部増加されたので、協力者人数を増加依頼するため、旅費が増加する。 国際学会に採択されたため、参加費と旅費を計上する。
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