2017 Fiscal Year Annual Research Report
In situ boron isotopic analysis of subduction-related volcanic rocks and quantitative evaluation of subduction component
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25400519
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
新城 竜一 琉球大学, 理学部, 教授 (30244289)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | トルマリン / ホウ素同位体比 / レーザーアブレーション / MC-ICP-MS / 沈み込み帯 / 海底熱水鉱床 / 間隙水 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、レーザーアブレーション(LA)装置と多重検出器型ICP質量分析計(MC-ICP-MS)を用いたシステム(LA-MC-ICP-MS)を用いて、沈み込み帯の火山岩の単斜輝石斑晶やメルトインクルージョンに含まれるホウ素の同位体比をin situ分析する手法を開発し、それを天然の岩石へ応用することである。H27年度の後半からH28年度後半はLA装置が故障したため、計画どおりの実験ができなかった。修理完了後、LA-MC-ICP-MS分析で実用化が容易と考えられる、ホウ素を数%含んだトルマリンを用いたin situ分析技術の開発に取り組んだ。 1)開発した分析法を応用し、山口県やネパールヒマラヤの岩石中のトルマリンについて分析を開始した。トルマリンのホウ素同位体比はそれぞれの母岩のホウ素同位体比と類似しており、トルマリンのホウ素同位体比が流体の起源・成因研究のトレーサーとして使用できることを確認した。 2)沖縄トラフの拡大軸で見つかっている海底熱水鉱床に関わる、マグマ起源のホウ素の挙動を調べるため、「ちきゅう」を用いた掘削調査航海で得られた試料に対して、堆積物中の間隙水のホウ素同位体比を測定した。本研究で開発した簡便なホウ素分離法(マイクロ昇華法)を適用している。間隙水のホウ素同位体比は、鉱床域の周縁部では海底面下の深度が増すに従い、海水よりもd11B値が大きくなる。一方、熱水域中心部では熱水との混合によりd11B値が小さくなることを明らかにした。熱水の成分にはマグマ由来のホウ素が含まれている。そのホウ素の定量的な見積もりを行うため、火山岩や海底堆積物のホウ素同位体比を測定中である。 3)LA-MC-ICP-MS分析の輝石への応用については、スタンダードを用意し、測定を開始したところである。ホウ素含有量が少ないため、十分なイオン強度が得られず、繰り返しの再現性が悪い状況である。
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[Presentation] Distribution of hydrothermal fluid around the ore body in the subseafloor of the Izena hydrothermal field2017
Author(s)
Toki, T., Otake, T., Ishibashi, J-I., Matsui, Y., Kawagucci, S., Kato, H., Fuchida, S., Miyahara, R., Tsutsumi, A., Kawakita, R., Uza, H., Uehara, R., Shinjo, R., Nozaki, T., Kumagai, H., Maeda, L., and CK16-05 on-board member
Organizer
American Geophysical Union (AGU) Fall Meeting
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[Presentation] 伊是名海穴の鉱床周辺の熱水性成分の分布2017
Author(s)
土岐知弘, 大竹翼, 石橋純一郎, 松井洋平, 加藤大和, 淵田茂司, 宮原玲奈, 堤映日, 中村峻介, 川喜田竜平, 宇座大貴, 上原力, 新城竜一, 野崎達生, 熊谷英憲, 前田玲奈, CK16-05 乗船者一同
Organizer
2017年度日本地球化学会年会
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[Presentation] Asthenospheric contribution to magmatism at the active rift zone in the northern Izu-Bonin arc2017
Author(s)
Hirai, Y., Yoshida, T., Okamura, S., Sakamoto, I., Shinjo, R., Wada, K.
Organizer
日本地球惑星科学連合 連合大会2017年大会
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[Presentation] Proteomic Analysis of Japanese Jewelry Coral2017
Author(s)
Azizur Rahman, A., Karl, K., Fujimura, H., Shinjo, R., Oomori, T., Worheide, G.
Organizer
International conference of Protein & Peptide-2017
Int'l Joint Research
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