2014 Fiscal Year Research-status Report
生体内ヒトアレルギー応答を可能にしたヒト化マウスの開発
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25430099
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Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
伊藤 亮治 公益財団法人実験動物中央研究所, その他部局等, 研究員 (60425436)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ヒト化マウス / アレルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではアレルギー関連細胞の分化に重要なサイトカインであるヒトIL-3およびGM-CSFを遺伝子導入したトランスジェニックNOGマウス(NOG hIL3/GM-Tg)を開発し、このマウスをベースとして更なる遺伝子改変を加えたヒト化マウスを作製し、生体内でヒトアレルギー応答の解析が可能であるか検討することを目的としている。 平成26年4月中旬から平成27年3月までの間、米国へ研究留学をしていたため当該年度の研究テーマの進捗はほとんど無かった。しかしながらトランスジェニック動物の維持、管理に関しては、当研究所の動物開発部門にて系統の育成および管理を行っており、平成27年度の早期から実験開始できるよう準備されていること、また平成25年度の進捗が極めて順調であったことから、本研究計画全体の進捗への影響は軽微である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
概要で述べたように約1年間弱の研究留学を行っていたため、当初の研究計画に比べて少し遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、これまで作製したヒト遺伝子トランスジェニックマウスの評価を行い、アレルギーモデルとして利用可能か否か検討する。具体的には、ヒト化IL-3/GM-CSF/IL-5 Tgマウスへのハウスダストマイト吸入によるヒト好酸球性喘息モデルの確立およびこれらヒト化マウスへのヒトIL-33投与によるアレルギー応答の解析を行う。さらに既に樹立済みのIL-3/GM-CSF/IL-33 Tgマウスを用い、高感度アレルギーモデルの作出も行う。
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Causes of Carryover |
約1年の期間を海外留学に費やしたため、今年度の使用実績は無しとする。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の実験動物を含めた消耗品、旅費などに費やす。
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[Journal Article] Effective expansion of engrafted human hematopoietic stem cells in bone marrow of mice expressing human Jagged1.2014
Author(s)
Negishi N, Suzuki D, Ito R, Irie N, Matsuo K, Yahata T, Nagano K, Aoki K, Ohya K, Hozumi K, Ando K, Tamaoki N, Ito M, Habu S.
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Journal Title
Exp Hematol.
Volume: 42
Pages: 487-494
DOI
Peer Reviewed
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