2014 Fiscal Year Research-status Report
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25430132
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高橋 淳 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (80303840)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | がん予防 / がん早期発見 / がん遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)ELISA法の確立 サンドイッチELISAに用いる捕獲用モノクローナル抗体及び検出用ポリクローナル抗体の反応性と特異性を、ウェスタンブロッティングと免疫蛍光染色で評価した。IBL社に受託し、上記抗体を用いたELISAキットを5キット作製した。九州大学病院・先端分子細胞治療科に保管されている約200名の癌患者血漿の測定を開始した。 2)FEATノックアウトマウスの作出と表現型の解析 FEAT+/-マウスは不妊であり、通常のノックアウトマウスの作成が困難と考えられた。そこで、International Mouse Phenotype Consortium(IMPC)のKnockout-Mouse Program (KOMP) よりターゲティングベクターを購入し、がん研究ネットワークメンバーに対する「個体レベルでのがん研究支援活動」の協力を得て、FEATのコンディショナルノックアウトマウスの作出を開始した。既に、ターゲティングベクターをマウスES細胞にエレクトロポレーションで導入し、240個のneo耐性ES細胞をピックアップし、液体窒素で保存すると同時にゲノムDNAを抽出した。 3)相互作用タンパクの同定 FEATと共免疫沈降するタンパクをさらに探索し,これまでに15個のタンパクのcDNAをクローニングし,GST融合タンパクとして大腸菌に発現し,精製した.現在,精製したHisタグ融合FEATと精製したGST融合タンパクの結合を調べ,基質の候補を探索中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1)ELISAアッセイ系構築に必要な抗FEAT抗体の残量がやや少ないため、検出条件の最適化に時間がかかった。 2)コンディショナルノックアウトマウスの作出に必要なサザンブロッティングの検出条件の最適化に時間を要した。 3)直接のタンパク相互作用を検出するためのHisタグ融合FEATタンパクをい可溶性の条件で精製することに時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
1)九州大学病院 先端分子・細胞治療科において行われた臨床試験で凍結保存した癌患者の血漿の測定を行う。検討予定の癌種は,肺癌,乳癌,食道癌,胃癌,大腸癌,膵癌,胆嚢癌,胆管癌,卵巣癌,子宮体癌,子宮頸癌などの頻度の高い癌に加え、悪性中皮腫,咽喉頭癌,上顎洞癌,唾液腺癌,涙腺癌,虫垂癌,腎癌,副腎皮質癌,尿管癌,ユーイング肉腫,悪性黒色腫,原発不明癌などの比較的稀な腫瘍についても検討したいと考えている。 2)コンディショナルノックアウトマウス作出の努力を継続する。 3)FEATと直接結合するタンパクの中から基質を見出し、酵素反応のアッセイ系を確立し、化合物ライブラリーをスクリーニングして、FEAT阻害剤を同定する。
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Causes of Carryover |
研究進展の軽度の遅れ
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に研究進展を加速させ、当該年度分を使用する。
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Research Products
(5 results)