2015 Fiscal Year Research-status Report
病原性細菌特異的ファージの宿主認識と収縮性ファージ尾繊維構成蛋白質の構造生物学
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25440066
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
金丸 周司 東京工業大学, 生命理工学研究科, 助教 (50376951)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 結晶構造解析 / ファージ / 蛋白質複合体 / 宿主認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.T4ファージgp34C末端ドメインの結晶構造 前年度までに得られていたアミノ酸残基780番目からC末端までのドメインの構造に加え、さらに726番目からC末端までのドメインの結晶回折データから745番目からC末端までの結晶構造を決定した。新たに決定した部分の構造は、gp34該当部分以外に、尾繊維蛋白質gp12N末端付近, gp34 N末端付近, gp37 N末端付近に相同性の高い領域があり、いずれも構造未知なため。ぞれぞれのN末端ドメインの発現系作成とそれに続く構造解析に非常に重要な知見が得られた。 2.PP01ファージのレセプター結合蛋白質(RBP, gp38) 前年度までに尾繊維蛋白質gp37C末端ドメインと共発現することにより得られた可溶性の(gp37)3(gp38)1を酵素消化することでgp38C末端ドメインが単独で可溶化することが分かった。今後は、この可溶化断片を構造解析に用いる方向で研究を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
T4ファージ尾繊維蛋白質に関しては、gp34Cの構造より相同性の高い領域の同定に成功したgp34N末端, gp37N末端の発現系作成に着手したが、今のところ、構造解析に適した試料が得られていない。また、PP01ファージRBPに関しては、予定していたレセプター大腸菌OmpCとの共結晶構造解析が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
T4ファージ尾繊維蛋白質に関しては、引き続きgp34N末端, gp37N末端の構造解析を進める。新たにgp37N末端に関してはgp35, gp36との複合体の調整も試みる。gp34N末端に関しては、gp9との複合体の調整も試みる。 PP01ファージRBPに関しては、引き続きOmpC蛋白質との共結晶化を進める。
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Causes of Carryover |
当初予定していた、T4ファージ尾繊維蛋白質の構造解析、PP01ファージRBPの構造解析が計画通りに進んでいないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画していた構造解析を一つでも多く行うため最終年度を延長する。また、当初から懸念されていたAKTAexplorer10Sの制御PCが使用不能となったため当該PCならびに制御ソフト一式を購入する予定である。
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[Journal Article] NADH oxidase and alkyl hydroperoxide reductase subunit C (peroxiredoxin) from Amphibacillus xylanus form an oligomeric assembly.2015
Author(s)
Arai T, Kimata S, Mochizuki D, Hara K, Zako T, Odaka M, Yohda M, Arisaka F, Kanamaru S, Matsumoto T, Yajima S, Sato J, Kawasaki S, Niimura Y.
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Journal Title
FEBS Open Bio.
Volume: 7
Pages: 124-131
DOI
Peer Reviewed
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