2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25450178
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Research Institution | Nihon Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
安西 和紀 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (70128643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 洋子 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (60271417)
土田 和徳 日本薬科大学, 薬学部, 講師 (50406633)
高城 徳子 日本薬科大学, 薬学部, 講師 (80424068)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | フェントン反応 / ヒドロキシルラジカル / 2価鉄イオン / ESRスピントラッピング法 / DMPO |
Outline of Annual Research Achievements |
1.昨年度から継続して、ESRスピントラッピング法におけるヒドロキシルラジカル発生系の検討を行った。フェントン反応におけるヒドロキシルラジカル発生において、DMPO-OHアダクト量は2価鉄イオン濃度に大きく依存し高濃度においては2価鉄の還元力によってDMPO-OHアダクトが還元されることを昨年度に明らかにした。今年度は、実際の実験系で2価鉄溶液を大気中で保存することにより、DMPO-OHアダクト量が変化するかどうかを調べた。その結果、溶液を4時間放置することによりDMPO-OHアダクト量および2価鉄含量のいずれも96%程度まで減少することが明らかとなった。しかしながら、この程度の減少は実際的には大きな影響ではないといえる。 2.RoseBengalに光照射することによる一重項酸素発生系を検討した。発生した一重項酸素は2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidone(TEMP)でトラップし、生成ラジカルをESRで定量した。シグナル強度のRoseBengal濃度依存性を調べた結果、高濃度ではシグナル強度が減少することがわかった。一重項酸素消去剤のヒスチジン添加実験から、生成ラジカルの分解あるいは還元が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脂溶性の化合物の抗酸化活性評価系がまだ確立していない。また、ORAC測定が滞っている。
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Strategy for Future Research Activity |
脂溶性の化合物の抗酸化活性評価系がまだ確立していない。また、ORAC測定が滞っている。
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Causes of Carryover |
予定した実験の一部が進まなかったので見込んでいた研究費が余った。また、学会出張旅費の使用が予定よりも少なくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰越金は実施できなかった項目の物品費に充当すると共に、国際学会出席旅費の一部にも使用する。
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