2014 Fiscal Year Research-status Report
流体工学的手法による仔魚の生残率を高めるための飼育水槽内流れの制御
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25450287
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Research Institution | Oshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
角田 哲也 大島商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (00163056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩谷 茂明 神戸大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00105363)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 種苗生産 / 円形水槽 / 初期減耗 / 生残率 / PIV / 速度測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)PIVによる速度分布測定. 従来型のセンサーを流れ場に挿入する速度計測では計側精度上問題がある.そこで今年度はセンサーを流れ場中に挿入しないタイプであるPIVによって速度測定を実施した.今までに得られた可視化写真とPIVの測定結果を照合すると,ほぼ信頼出来る結果が得られた.しかし,測定断面寸法が大きいなど種々の要因のため測定精度上,問題が存在する.この点は次年度の修正課題である. (2)Open Foamによる三次元数値計算 フリーソフトであるOpen Foamによって三次元数値計算を実施した結果,水深が浅いアスペクト比(水深/水槽半径)ARが1.0の場合は可視化結果と数値計算結果が対応した.しかし,AR=2.0の場合は数値計算結果と可視化結果が対応せず,計算方法の検討,改善が必要である。. (3)論文および学会発表 今年度の成果を海外ジャーナルへ1編投稿中である.学会発表は国際会議の発表1回および国内学会発表を4回実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)PIVによって仔魚飼育用円形水槽内の速度場を計測した。平均速度ベクトル図と可視化写真との対応はほぼ一致した。水深が深い実験条件の場合は画像の上下に歪みが生じるため計測制度が劣ること及び小スケールのコーナー渦の計測には技術的に困難であった。この点については次年度に対策を講じる。 (2)フリーソフトであるOpen Foamによる数値計算結果はAR=1.0の場合は可視化結果と対応し,十分計算可能であることが得られた.一方,水深が深いアスペクト比(=水深/水槽半径)AR=2.0の場合は可視化結果と対応せず,次年度はさらなる計算方法の改善を図る予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)PIVによる速度計測は可能になったものの,渦度などを計算するには格子間隔が大きいため計測に至っていない。このため,計測範囲を狭くして画像をオーバーラッピングする必要がある。このためまず高速度カメラを3次元に精度よく移動させるトラバース装置を製作する必要がある。 (2)フリーソフトであるOpen Foamによる数値計算結果は水深が深いアスペクト比AR=2.0の場合は可視化結果と対応せず,次年度はさらなる計算方法の検討と改善を図る予定である。 (3)計測精度および計酸性度を高めて国内の学会発表と海外ジャーナルへの投稿を遂行する。
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Causes of Carryover |
海外での講演活動費を当初,考慮してなかったため,余裕を持たせて前倒し請求(30,0000円)した.その残金が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度の予算は,主にこれまでの成果内容を学会発表及び外国語ジャーナルへ投稿することに使用する予定である.
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Research Products
(6 results)