2014 Fiscal Year Research-status Report
副腎皮質病態解析のためのtargeted steroidomics研究
Project/Area Number |
25460042
|
Research Institution | Tohoku Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山下 幸和 東北薬科大学, 薬学部, 教授 (80382670)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 祥子 東北薬科大学, 薬学部, 助手 (00438566)
大野 賢一 東北薬科大学, 薬学部, 講師 (20347272)
加藤 創 東北薬科大学, 薬学部, 助教 (80584458)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 副腎皮質ホルモン / LC-ESI-MS/MS / 微量定量法 / 鑑別診断法 / プロトン親和性誘導体 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までの研究において17-20,20-21-bismethyleledioxy[2,2,4,9a,11a,12,12-d7]-cortisolを出発原料として得た17-20,20-21-bismethyleledioxy [9a,11a,12,12-d4]-18-oxo-cortisolについて、保護基の除去を検討した。フッ化水素酸あるいは希硫酸で脱保護を行ったところ、いずれの方法でも脱保護は可能であったが、収率は2-3 %程度であった。得られた化合物を内標準物質として、18-エトキシ-21-ピコリン酸エステルあるいは、18-エトキシ-21-フザリン酸エステルとし検量線を作成した。いずれの誘導体を用いても良好な直線性が得られた。18-oxo-cortisolのLC-ESI-MS/MSによる検出感度は、18-エトキシ-21-フザリン酸エステルの方が18-エトキシ-21-ピコリン酸エステルの方が4倍高いことが判明した。これまで検討してきた副腎皮質ホルモン類(cortisol、cortisone、11-deydrocortisol、aldosteroneおよびそれらの代謝物)に加え、18-oxo-cortisol、18-OH-cortisolをプロファイルに加えることが可能となった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
重水素標識した内標準物質類の調製により、LC-ESI-MS/MSによる基本的なプロファイリング法の確立ができた。当初計画した、重水素標識18-hydroxycortisolの調製は、脱保護法が確立されておらず、未完成であるが、重水素化cortisol等の類縁物質を内標準物質として利用し、18-OH-cortisolが測定できることが判明している。
|
Strategy for Future Research Activity |
18-Oxo-cortisol、18-OH-cortisolをプロファイルに加えた分析法がほぼ確立し、実用段階となったので、本法を用いて新生児の先天性副腎機能の正常と各種病態モデルとの間の遺伝子発現レベルをマーカーとした評価(臨床検体の測定)に応用中である。さらに、18-Oxo-cortisolおよび18-OH-cortisolの誘導体化を工夫した、原発性アルドステロン症の確定診断への応用についても検討中である。
|
Research Products
(6 results)
-
[Journal Article] Measurement of Peripheral Plasma 18-Oxo-cortisol Can Discriminate Uni-lateral Adenoma From Bilateral Diseases in Patients With Primary Aldosteronism2015
Author(s)
F. Satoh, R. Morimoto, Y. Ono, Y. Iwakura, K Omata, M. Kudo, K. Takase, K. Seiji, H. Sasamoto, S. Honma, M. Okuyama, K. Yamashita, CE.Gomez-Sanchez, WE. Rainey, Y. Arai, H. Sasano, Y. Nakamura, S. Ito
-
Journal Title
Hypertension
Volume: 65
Pages: 1096-1102
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-