2015 Fiscal Year Annual Research Report
非アルコール性脂肪性肝炎と耐糖能異常におけるマクロファージの役割
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25460508
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
中島 弘幸 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 助教 (10574064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 修司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 教授 (80531392)
木下 学 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (70531391)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Kupffer cells / 肝再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝臓は旺盛な再生能力を持ち、マウスに70%肝切除を行うと2日目から肝細胞は再生を始め、7日後には元の重量まで再生する。我々は以前、肝臓のNKT細胞が肝細胞の増殖を補助することを報告した。その一方でマクロファージがどのように再生に関与しているのかは議論が分かれていた。肝臓のマクロファージすなわちクッパー細胞は骨髄由来のものと、肝固有に由来するものと2種類存在する。この分画の違いに着目し、肝切除後のクッパー細胞の役割を検討した。切除後に骨髄由来クッパー細胞は肝臓に遊走して集積し、TNFを産生し、さらにFasLを発現していることを明らかにした。これらの分子は再生肝細胞の増殖を活発化する機能があり、この細胞がこれらの分子を介して再生を活発化していることを明らかにした。また、遊走を阻害するCCR2アンタゴニストや骨髄移植を実施して、仮説を裏付けた。この結果は2015年に学術雑誌に掲載された。PloS one 10, e0136774 2015.
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Research Products
(6 results)