2016 Fiscal Year Research-status Report
自己主導型学習能力獲得のための、医学部6年一貫したモデルカリキュラム開発研究
Project/Area Number |
25460625
|
Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
吉田 素文 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (00291518)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉本 クリスティーン 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20510126)
菊川 誠 九州大学, 医学研究院, 講師 (60378205)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 自己主導型学習 / カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
効果的なモデルカリキュラム作成のための基礎的データを学生とともに集めた。CBT・OSCEの成績が、臨床実習中に指導医が評価した結果とどのような関連性があるのか、明らかにされていない。CBT・OSCEと臨床実習Ⅰの成績の関係の有無を明らかにすること、また、関係の有無について、指導医評価表のいずれかの項目と関連があるのかを明らかにするために調査を行った。2016年度に九州大学6年生となった学生27名に研究協力を依頼した。上記の学生のデータとして次の2点を抽出した。①CBTの成績(IRT値)②OSCEの合計点数、研究協力を依頼し同意を得た27名は、男性24名・女性3名であり、留年経験者は、1名(男性)であった。依頼し同意を得た27名のうち22人から臨床実習Ⅰの手引きを入手できた(回収率81.5%)。回収できた22名は、男性19名・女性3名であり、留年経験者は1名(男性)であった。今回の研究では、CBT・OSCEと臨床実習Ⅰの成績とには相関が認められなかった。理由として次のことが考えられる。①臨床実習の評価が適切に行われていない。②まじめな指導医は評価に積極的で、そうでない指導医は評価に非積極的なため、評価内容が異なるという自己選択のバイアスが存在している。③CBT・OSCEの成績下位層が、臨床実習では努力し成果が表れた結果、差がなくなった可能性などが考えられた。③の原因として、図書館で勉強している学生が増えた、学習の場が座学から実臨床となり学習意欲が増したなどが考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
引き続き、モデルカリキュラム作成に関して基礎的なデータを収集している状況である。 なお、研究代表者は2016年3月末に九州大学を退職し、同年4月から現職に採用となった。また、現職は医学部医学科の設置申請業務に携わり、認可後は国内の受験者対象の説明会、留学生募集のため海外入試業務、その後現在まで国内入試業務に携わり多忙を極めたため、補助事業期間の延長を申請し、承認を受けている。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでのデータをもとにモデルカリキュラムを作成していく。また、その成果を発信していく。
|
Causes of Carryover |
昨年、研究代表者の異動があり、研究遂行に支障が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究協力者を募り、研究を実施する。
|