2014 Fiscal Year Research-status Report
進化分子工学を基盤とする新規な「抗体様」臨床検査薬の創製と応用
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25460709
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Research Institution | Kobe Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
森田 いずみ 神戸薬科大学, 薬学部, 助手 (20299085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 典裕 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (90205477)
大山 浩之 神戸薬科大学, 薬学部, 助教 (80572966)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 進化分子工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度、分子モデリングで推定した低分子マーカーと接触しうる領域に遺伝子レベルでランダム変異を導入し、変異stav'遺伝子ライブラリーの構築を行った。すなわち、ターゲット分子としてとりあげた卵胞ホルモンであるエストラジオール(E2)とstav’のin silicoモデリングの結果より接触することが示唆された1番目と2番目のβシートの間のループ (L1-2)、3番目と4番目の間のループ(L3-4)、および5番目と6番目の間のループ(L5-6)のいずれかについて、連続する3つの残基に縮合コドンを持つ合成オリゴDNAを利用して、ランダム変異を導入し多様性に富むライブラリー3種の作製を行った。 上記の3種類の遺伝子ライブラリーについてファージ提示を行った。得られた変異stav’提示ファージのライブラリーから、E2に特異的なクローンを探索した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の計画として挙げていた,stav単量体の3つの異なるループそれぞれにランダム変異を導入し,3種類のライブラリーを作製した。このライブラリーはいずれかのループに3つの連続した変異が導入されるように設計されており、予定通りの変異が導入されていることを確認した。これらライブラリーをそれぞれファージ提示し,ハプテンモデル化合物としてエストラジオールに特異的なクローンの探索を行うため、パンニングを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
パンニングによって得られたライブラリーから特異的クローンの探索を行う。得られたクローンについて遺伝子の3'末端に終止コドンを付加した後、再び大腸菌内で発現させて「可溶型stav' 変異体」を調製して、その標的低分子マーカーに対する結合能を、ELISAなどの方法で検討する 。良好なクローンについて、実試料 (血液、尿) のマーカーレベルの測定への適用に関する諸条件を検討する。
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Causes of Carryover |
ほとんどの額を使用したが、交付金額が本年度より少なくなる次年度に必要なものを購入し、交付金を有効利用するため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
必要な試薬の購入に使用する。
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