2014 Fiscal Year Research-status Report
ゲノムインフォマティクスを応用した難治性慢性痛における中枢機能の客観的評価
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25460720
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西江 宏行 岡山大学, 大学病院, 助教 (20379788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永坂 岳司 岡山大学, 大学病院, 講師 (30452569)
佐藤 健治 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70359884)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 慢性痛 / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
集学的痛み外来「痛みリエゾン外来」受診患者に採血を依頼して、検体を保存し続けている。集積しているサンプルは現在約30である。昨年度は、そのうち2例に関して、miRNAの網羅的解析を行った。数百以上のmiRNAの解析が可能であったが、その量が膨大であり、現在結果の意義を検討中である。昨年度の成果は患者検体からmiRNAの測定が可能であることが判明したことである。そして、初診時と六か月後の検体では9割以上の結果が同じであり、かなり再現性は高いものと考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
検体収集の当初の分が、保存方法の違いにより、測定不可能になっていた。また、研究代表者が異動になりそのために、検体の集積がやや遅れてしまった
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Strategy for Future Research Activity |
検体の測定自体は可能であることがわかった。まずは、既に行った網羅的解析の結果を詳しく検討する。なお、現在集積中の患者で、劇的に改善を示している患者がいる。その検体の測定を行う予定である。その結果、痛みにより変動する因子がさらに出てくるのではないかと期待している。そして、最も興味を持っているのが中枢神経の過敏によると考えられる線維筋痛症や、CRPSである。今後は研究依頼する患者の範囲を「痛みリエゾン外来」患者のみでなく、他の病院や外来からも行いたい。そして前述疾患を中心にして検討を加えてみたい。
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Causes of Carryover |
主解析を行うのを今年度にしたことと、ブエノスアイレスでの発表に関する渡航費を使わなかったことによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、遺伝子の解析を行い、予定していた費用を支出する。
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