2015 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣のCKDに及ぼす影響ー酸化ストレス、メンタルストレス、DNA損傷との関連
Project/Area Number |
25460753
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
守山 敏樹 大阪大学, 保健センター, 教授 (30283815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 陵平 大阪大学, 保健センター, 講師 (00533853)
祖父江 友孝 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50270674)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 深夜業務 / ジュース摂取 / 最終糖化産物 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで我々の研究グループでは、大阪大学保健センターでの大阪大学職員健診受診者約8000人を対象にした疫学研究において、ジュース摂取量および深夜業務頻度が蛋白尿の発症予測因子である事を明らかにした。本年度我々は、その機序を探る目的で、最終糖化産物Advanced glycation endproducts (AGE)に注目した。AGEは、糖尿病等の動脈効果性疾患においてその重要性が注目されている。近年、蛍光分光方式を用いて非侵襲的に皮膚・皮下血管壁に蓄積されているAGEを測定することが可能になり、動脈効果性疾患のリスク管理に活用されることが期待されている。2015年6月~12月に大阪大学保健センターに職員健診を受診した大阪大学職員5578人のうち、AGE測定を希望した1386人を対象として、非侵襲的AGE測定器「AGEs reader」を用いてAGEを測定した。AGEの測定値(AF値)従属変数とした重回帰モデルを作成した結果、年齢、body mass index (BMI)、ヘモグロビン、尿蛋白に加えて、深夜業務頻度がAGE関連因子として同定された(vs. 深夜業務無し; 月に1-2日, 多変量補正β値0.04±SE 0.03, P=0.13; 月に3-5回, 0.10±0.03, P<0.001; 月に6-10回, 0.13±0.04, P=0.003; 月に11回以上, 0.00±0.06, P=0.97)。その一方でジュース摂取量はAGE関連因子として同定されなかった。今後さらに症例数を増加させるとともに、AGEと深夜業務頻度と尿蛋白の関連を明らかにする予定である。
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Research Products
(2 results)