2013 Fiscal Year Research-status Report
エピゲノム解析を応用した超早期胃がん検出法の開発と実用化
Project/Area Number |
25460937
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
渡邊 嘉行 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (90329243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前畑 忠輝 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (90534199)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 胃がん / 分子腫瘍マーカー / メチル化 / 胃洗浄廃液 |
Research Abstract |
通常内視鏡検査時に廃棄される胃洗浄廃液から回収・解析したDNA異常を胃がんの分子マーカーとして臨床応用を目指すことが本研究の目的である。既に、廃液である胃洗浄廃液から回収・解析したDNA異常が従来法の弱みである「見逃し」の解消につなげることができるほか、存在・予測診断にも応用可能であることを米国Gastroenterology誌に報告した(特許申請)。「解析時間短縮・効率的なDNA抽出・コスト削減」の課題に注目し、胃洗浄廃液から目的遺伝子を増幅する過程の簡素化・低コスト化を検証した。本法は、胃全体の情報を網羅した「廃液を用いた超早期胃がん遺伝子診断」として画期的な唯一の方法であり、本技術の優位性・応用展開の可能性は高く、先進医療の制度を活用した早期の多施設での臨床展開を行う予定で、薬事申請へとつなげていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
胃洗浄廃液として回収した検体を、可能な限り簡素化・迅速化・低コスト化させるために「胃洗浄廃液直接リアルタイムPCRメチル化解析法」を検討したが、回収された胃洗浄廃液のコンディションにより抽出できるDNAの両・質にバラツキが発生し得ることが判明、得られた検体を直接遺伝子増幅させるのではなく、迅速化されたDNA抽出キットを用い、従来のPyrosequencing法からAdvanced Pyrosequencing法へ変更し、得られる解析結果の質を落とさずに、効率化がはかれるよう解析方法を変更し、既に検討結果を得られるまでになっている。当初の研究予定通りには結果が得られなかったが、手法を変更することにより、1年目に予定していた検討は若干遅れているが次年度に取り戻すことが可能と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
直接遺伝子増幅法ではなく、迅速化されたDNA抽出キットを用いDNA抽出の効率化・迅速化をはかると同時に、従来のPyrosequencing法からRealtimePCR法に変更ではなくAdvanced Pyrosequencing法へ変更として、臨床応用とする際に極めて重要な定量性の向上を図り、臨床試験を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
胃洗浄廃液として回収した検体を、可能な限り簡素化・迅速化・低コスト化させるために「胃洗浄廃液直接リアルタイムPCRメチル化解析法」を検討したが、回収された胃洗浄廃液のコンディションにより抽出できるDNAの両・質にバラツキが発生し得ることが判明、新たなDNA抽出方法への変更で対処し、従来のPyrosequencing法からAdvanced Pyrosequencing法へ変更し、得られる解析結果の質を落とさずに、効率化がはかれるように条件設定を行った。次年度に、Advanced Pyroseuqencing法が可能な体制を整え実際の検討・解析を予定するため、次年度に予算を繰り越すこととした。これにより、本研究全体のスケジュールには大きな支障をきたさないようにすることが可能となる。 新たなDNA抽出方法および、Advanced Pyroseuqencing法による実際の検討・解析に必要な諸費用に使用する計画である。
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