2014 Fiscal Year Research-status Report
ヒトiPS細胞を用いた軟骨細胞誘導法の開発及び骨系統疾患の新規治療薬評価系の確立
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25461384
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三浦 晶子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80437235)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 軟骨 / iPS細胞 / 軟骨無形成症 / ナトリウム利尿ペプチド / 低身長 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は前年度に引き続き、ヒトiPS細胞から軟骨細胞へ分化誘導を行った。今回はエピソーマル・プラスミドを用いて作成された2つの軟骨無形成症患者由来iPS細胞(Ach-iPS細胞(a1、b1))と、同方法を用いて作成された健常者由来iPS細胞を用い比較検討を行った。 まず、Ach-iPS細胞(a1)に対し前年度と同様に4段階を経る分化誘導法(Koyama N, Miura M. et al. Stem Cells Dev. 2012. in press.)を行い、ペレットカルチャー開始から、1週間後、2週間後、3週間後でペレットを回収し、それぞれ組織的解析及び軟骨基質(グリコサミノグリカン)の測定、軟骨分化マーカー(2型コラーゲン、アグリカン等)の測定を行い評価した。その結果、継代ごとに軟骨細胞への分化にばらつきを認め、分化が困難である継代数を多数認めた。次に、Ach-iPS細胞(b1)に対し同様に分化誘導を行った。Ach-iPS細胞(a1)と比較すると、比較的に容易に軟骨細胞様に分化が可能であったが、継代数によっては非常に未熟な軟骨細胞を認めた。最後に健常者由来iPS細胞(h428D1)においても、B7クローンと比較すると軟骨基質や軟骨分化マーカーの発現量は乏しかった。 今後はより生理的な軟骨細胞を安定して誘導する方法を目指し、現在の方法をさらに改善していく。そして、軟骨無形成症患者の病態がiPS細胞でどのように再現されるのかを把握することを目指していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
骨無形成症患者由来iPS細胞(Ach-iPS細胞(a1、b1))や健常者由来iPS細胞(h428D1)などのヒトiPS細胞はクローン間だけでなく継代間でも分化能に差が大きい。それぞれの傾向を探るには非常に多くの試行回数を必要とする。現在、特にAch-iPS細胞(a1、b1)については軟骨誘導がまだ安定しておらず、試行回数を増やしているが、明らかな規則性を見出すのには至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今回、Ach-iPS細胞(a1、b1)のみならず、健常者由来iPS細胞(h428D1)においても、安定した軟骨分化誘導が困難な場面がしばし見受けられた。 今後は生理的な軟骨細胞を安定して誘導する方法を確立する為に、最もデータを蓄積しているB7クローンを用いてホルモンや成長因子の添加を行い再検討し、現在の軟骨分化誘導法に反映させ改善を行っていく。また、同時により間葉系前駆細胞への効率的な誘導方法についても引き続き検討を行う。
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Causes of Carryover |
予定外の助成金を獲得できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
維持培養、分化誘導用の培地と、それに添加するホルモンや成長因子をメインに使用する。また、遺伝子発現評価、組織学的評価、表面マーカー解析などに使用する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Hayakawa, N., Nakamoto, Y., Kurihara, K., Yasoda, A., Kanamoto, N., Miura, M., Inagaki, N., Togashi, K.2015
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[Journal Article] Role of endogenous ACTH on circadian aldosterone rhythm in patients with primary aldosteronism2014
Author(s)
Sonoyama, T., Sone, M. , Tamura, N., Honda, K., Taura, D., Kojima, K., Fukuda, Y., Kanamoto, N., Miura, M., Yasoda, A., Arai, H., Itoh, H., Nakao, K
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Journal Title
Endocrine Connections
Volume: 3
Pages: 173-179
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] CNP/GC-B 系は局所因子として内軟骨骨化を促進する2014
Author(s)
中尾一祐, 八十田明宏, 大澤賢次, 山中茂樹, 小山典昭,近藤絵里, 藤井寿人, 三浦晶子, 稲 垣暢也, 別所和久,中尾一和
Organizer
骨代謝学会
Place of Presentation
大阪市
Year and Date
2014-07-24 – 2014-07-26