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2013 Fiscal Year Research-status Report

幹細胞に焦点をあてた白髪発症機構の解析

Research Project

Project/Area Number 25461717
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionChubu University

Principal Investigator

飯田 真智子  中部大学, 生命健康科学研究所, 研究員 (60465515)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 武田 湖州恵  中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (80345884)
大神 信孝  中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (80424919)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywordsエイジング
Research Abstract

皮膚のエイジングは、中年より十数年をかけて徐々に顕著になる。エイジングは美容的観点からもその改善が求められているが、様々な疾患の発症原因のひとつであることが多数報告されている。従って、エイジングのメカニズムが解明されれば、社会的なインパクトは非常に大きいと考えられる。しかしながら、ヒトのエイジングは十数年をかけてゆっくりと進行するため、ヒトでエイジングの解析を行う事は倫理的な問題からも非常に困難である。そこで、我々は、ヒトのエイジングを模したモデルマウスを用いて、エイジングのメカニズムの解明を行う事を目的に研究を行った。本年度は、本モデルマウスのエイジングに関わる分子を特定するために、レーザーマイクロダイゼクション法を用いて、エイジングが起こっている目的の組織だけを切り抜き、エイジング関連分子の発現を若齢マウスと老齢マウスで比較した。エイジング関連分子の定量化は、リアルタイムPCR法を用いて行った。その結果、予想通り、複数のエイジング促進分子の発現レベルが高齢マウスで上昇することが分かった。大変興味深い事に、エイジング促進分子が増加するに従って、逆に減少する分子があることが分かった。統計学的な解析により、これらの間には強い負の相関があることも分かった。この分子は、これまでにエイジングとの関連が分かっていなかった分子であるため、今後、この分子とエイジングとの関連性を多角的に証明することが出来れば、新規のエイジングターゲット分子の候補として有望かもしれない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在までに、エイジングに関する新規分子の候補となる分子を見いだす事に成功した。今後、これらの分子のエイジングとの関連を多角的に証明していく必要があるものの、この発見は、本研究目的を達成するための重要な足がかりである。また、当初の計画どおり、研究が遂行されているため、おおむね順調に進展していると言える。

Strategy for Future Research Activity

本年度の研究において、新たなエイジング関連分子として期待出来る分子を見いだす事に成功した。これらの分子が将来エイジングのバイオマーカーとして応用できるようになれば、美容および健康の観点からクオリティライフの向上に対して大きく貢献できる。そのためには、この新たな分子のエイジングとの関連を多角的に証明し、基礎的なデータを蓄積していくことが最も重要である。平成26年度は、エイジングを人為的に早める処理をin vivoレベルで行い、それに伴うエイジング関連分子の挙動を明らかにすることで、新規分子とエイジングの関連をより明らかにする。平成27年度は、分子メカニズムを解明すべく、培養細胞を用いた分子生物学的解析を行う。平成28年度は、これらのデータをもとにヒトにおける再現性を確認する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

マイクロダイゼクションの装置に不具合が生じ、セットアップに予定以上に時間を要した。そのため、当初計画していたエイジング誘導実験の開始が遅れたため、当該研究用の予算を平成26年度へ繰越す必要があった。
エイジング誘導実験の遅れについては、研究補助員の雇用数を増加して対応すれば十分に挽回可能である。
平成26年度に持越した予算は、研究補助員の雇用の充填に当てる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Hearing impairments caused by genetic and environmental factors.2013

    • Author(s)
      Ohgami N, IIda M, Yajima I, Tamura H, Ohgami K, Kato M.
    • Journal Title

      Environ Health Prev Med

      Volume: 18(1) Pages: 10-15

    • DOI

      10.1007/s12199-012-0300-z

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] モデル動物を用いたメラノーマ予防・治療法の開発2014

    • Author(s)
      飯田真智子、矢嶋伊知郎、熊坂真由子、神保佳奈、田村青鳥、大神信孝、加藤昌志
    • Organizer
      第84回 日本衛生学会
    • Place of Presentation
      岡山コンベンションセンター
    • Year and Date
      20140525-20140527
  • [Presentation] バリウムの発癌毒性2014

    • Author(s)
      飯田真智子、矢嶋伊知郎、熊坂真由子、大沼章子、神保佳奈、田村青鳥、大神信孝、加藤昌志
    • Organizer
      第87回 日本産業衛生学会
    • Place of Presentation
      岡山コンベンションセンター
    • Year and Date
      20140521-20140524

URL: 

Published: 2015-05-28  

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